6歳児と何をしゃべればいい?
およそ6歳くらいのお子さんと、大人はどんなふうにしゃべったらいいのでしょう?
子供の会話能力や発達には個人差があるのであくまで目安ですが、
6歳のお子さんとの会話では、あくまでお子さんのペースで会話をしつつも、少しずつ論理的な表現を入れていきます。
6歳というのはまだ子供ですが、大人の「ごまかし」がきかなくなってくる時期でもあります。
子供は子供なりに、理屈や筋を求めてくる時期であるわけです。
以下、これらの根拠を。
6歳児の会話能力の発達
6歳とは保育園・幼稚園の年長さんあるいは小学校1年生の時期に相当しますね。
6歳児の会話の特徴は「メタ認知」と「論理的な説明能力」です。
「メタ認知」とは「認知していることを認知している」と言うとややこしいですが、要するに自分や状況を客観視できる能力です。
状況を客観視して、相手を配慮し、適切なやりとりをすることをメタコミュニケーションと言います。
5~6歳頃はメタコミュニケーションの力が芽生える時期です。
さらに、6歳頃というのは論理的な表現力が身についてくる時期です。
6歳児の会話能力のついては、言語検査を参考に以前詳しくとりあげたので、よかったらそちらをご参照ください。
6歳児との会話の仕方
6歳という時期はずいぶんと言葉の力もつき、大人から見ても会話がやりやすくなってくる時期でしょう。
6歳児の言葉の発達の背景を考えると、
ごく簡単な論理的な表現を用いることで子供の理解を促したり深めたりすることができるかもしれません。
例えば外出をして、スーパーで子供がアイスを買いたがったとき、ただ「今日は我慢しなさい」ではなくて、
「そうね。アイスおいしいもんね。
でもね、これから他のお店にも行かないといけないし、ここでアイスを買っても溶けてしまうよ」
など筋を説明します。
このように、子供がわかるレベルで論理的に話し、子供が納得できる・腑に落ちる感覚を大切にしてあげます。
おわりに
子供発達には個人差がありますから、「何歳でこういう状況」というのはお子さんによって異なるでしょう。
「メタ認知や論理的表現力がつく」時期は、お子さんによって6歳より前後するかもしれません。
大切なのは年齢ではなく、お子さんが今どんな成長の状況かということです。
その他の記事