対象の永続性はいつから?
「対象の永続性」は生後6~10か月頃に獲得されると考えられています。
この時期になると、布で隠されたおもちゃを見つけるような行動が可能になっていきます。
対象概念の発達は、認知発達の重要な基礎と言えます。
解説
対象の永続性とは?
「対象の永続性」とは、対象物が(例えば布なのでおおわれて)見えなくても、そこに「ある」ことがわかる概念です。
私達は引き出しの中に入っている道具など、実際に目に見えなくてもその物がそこにあることがわかります。
物体がたとえ一時的に隠されて視界に現れていないとしても、それは「なくなった」わけではなく「見えていないだけ」とわかります。
このような概念を対象の永続性、物の永続性、対象概念の発達などと言います。
対象の永続性の獲得時期
バウアー(Bower, T. G. R.)によると、完全に隠された物を見つけることができる月齢は6~10か月頃と考えられています。
赤ちゃんがハイハイをして自分の好きなおもちゃを棚から勝手に出すことは子育ての場面でよく見られる光景だと思います。
こういった赤ちゃんの行動の背景には対象の永続性が獲得されていることを表すと言えるでしょう。
また、「いないいないばぁ」は対象の永続性を活かした遊びと言えるでしょう。
乳児にとって興味を引く存在である養育者の顔。
つまり親の顔が掌によって一時的に隠れてしまいます。
しかし対象の永続性を獲得した乳児であれば、掌の向こうに親の顔があることが「予想」できてその顔が再び現れるのではないかと「期待」することができます。
そして親が「いないいないばぁ」と言って手をどけて顔を見せる。
子供が「いないいないばぁ」で笑ったり反応できることは、対象の永続性が獲得されたことを表す示唆の1つと言えるでしょう。
参考資料
『対象の永続性課題におけるカバーの効果』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年7月15日閲覧

