譲り合えるのは何歳から?
子供同士で譲り合えるのは何歳頃からでしょう?
自己主張だけでなく、状況に応じて相手の言うことを受け入れる。
協調性を持つことは、大人になっても必要な力ですよね。
個人差はありますが、
自分の主張をしつつ、時には他者の主張を受け入れる協調性や譲り合いの姿勢は4歳頃から徐々に見られます。
以下、もう少し詳しく。
子供同士のコミュニケーション
専門家の間ではよく言われることですが、
対大人のコミュニケーションと対子供のコミュニケーションは質が異なります。
子供が大人と接するときは、大人がある程度子供に合わせたり子供の意図を汲み取ってあげたりができます。
しかし、子供同士のコミュニケーションは違います。
互いに主張し合ったりその主張を曲げなかったり、気持ちのすれ違いを互いが調整できなかったり。
子供同士のコミュニケーションは、大人とのそれより難しいものです。
一方で、じゃあ大人とのコミュニケーションは簡単だから必要ないかと言えばそうでもありません。
大人とのコミュニケーションの中で、丁寧なやりとりや理性的なやりとりの大切さを学んでこそ、子供同士のコミュニケーションに活かすことができます。
子供には、大人とコミュニケーションをとる機会、子供同士でコミュニケーションをとる機会、双方の経験とバランスが大切なわけです。
譲り合いと子供の発達
子供の発達を見る検査である津守式乳幼児精神発達質問紙やKIDS乳幼児発達スケールによると、
4歳台には、自分の主張ばかりではなく、妥協したり相手に合わせたりして一緒に遊べる様子が見られるようです。
そして5歳・6歳と成長していく上で、一緒に何かに取り組んだり順番を決めて自発的にそれを守ったりすることができていくようです。
おわりに
子供同士のコミュニケーションというものは、なかなか大人は介入しにくいものですよね。
幼い頃は、どうしても自己主張が強い子が先頭に立って、譲ったり協調性がある子がそれに合わせるゆえに我慢をしてしまうことがあります。
しかし本来は、
過度な我慢にならないよう適切に自己主張しつつ、譲るところは譲るというバランスがコミュニケーションには大切です。
このバランス感を、子供には教えていきたいものです。
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