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手つなぎ鬼は何歳から?
子供の発達には個人差があるのであくまで目安ですが、
手つなぎ鬼の対象年齢は5歳前後が考えられます。
解説
手つなぎ鬼の対象年齢
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
上記によると、高鬼などをはじめとした鬼ごっこの応用ルール的な遊びの理解は5歳半ば頃から可能になってくると考えられています。
手つなぎ鬼も鬼ごっこをアレンジした遊びであり、ルール自体はそこまで複雑でない点から、5歳前後には可能であることが予想できるでしょう。
鬼ごっこと子供の発達
子供が鬼ごっこをどのくらい理解できているか見ることは、その子の発達を見ることにもつながっていきます。
例えば単純に鬼役の大人が追いかけて、子供が逃げる。こういった単なる「追いかけっこ」であれば3~4歳頃でも成立はするでしょう。
一方で、逃げる役と鬼役をスムーズに交代したり、上手に逃げるなどは4~5歳頃から充実してくるかもしれません。
「上手に逃げる」とはいろいろな視点があります。
例えば、ただやみくもに逃げるだけではなく、(体力が続くよう)相手と距離を保てていれば止まっておくこと。
相手が自分を標的にしたら走り、そうでなければ様子をうかがうことは遊びを通しての他者とのコミュニケーションでもあります。
また、逃げることに夢中になって公園の外に出たりルールで決めていない範囲に走って行ってしまわないか。
こういった境界線の意識からも子供の理解度を見ることができるでしょう。
手つなぎ鬼は逃げる人が捕まっていくに従い、鬼の列が長くなっていきます。
そのような長い列から自分一人が逃げるハラハラ・ドキドキ。
捕まってしまったら今度は鬼と一緒に他の人を捕まえるぞという協調性。
手つなぎ鬼ではこういったルール特有の臨場感を子供が共有できているかを見てあげるといいでしょう。