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interbehavioral psychology(相互行動心理学)とは?
「interbehavioral psychology(相互行動心理学)」とは、心理学的行動は様々な要因の相互作用によって生じるという考え方です。
具体的には、人の行動・心理的反応の背景には「反応機能」「刺激機能」「接触媒体」「行動の歴史」「状況要因」の主に5つの構成要素があると考えます。
「interbehavioral psychology(相互行動心理学)」は、「徹底的行動主義」とはまた異なった概念と言えます。
解説
行動主義心理学
行動心理学(行動主義心理学)とは、人間が取った行動の理由を科学的・心理学的に説明する試み・学問です。
人がなぜそのような行動を取ったのか。
その人がなぜそのような心理状況になったのか。
これらを「心」という言葉で終わらせず、何らかの要素によって客観的に説明を試みるのが行動心理学です。
そして「interbehavioral psychology(相互行動心理学)」はその理論の1つになります。
「interbehavioral psychology(相互行動心理学)」は人の行動は何か単独の要因で起こるのではなく、様々な要因が相互に関わって生じるという立場を取ります。
相互行動心理学における行動場
- 反応機能(rf)
- 刺激機能(sf)
- 接触媒体(med)
- 行動の歴史(hi)
- 状況要因(st)
「interbehavioral psychology」では、主に上記のような5つの構成要素が挙げられます。
そしてこれらによる分析の枠組みを「行動場」としています。
「行動の歴史」と「状況要因」の存在が「interbehavioral psychology」の特徴の1つと言えます。
相互行動心理学から見る人の行動背景
「interbehavioral psychology」では、「刺激機能」や「反応機能」は「行動の歴史」や「状況要因」によって変化していくものと考えます。
専門用語で表すと難しく感じますが、これは誰もが実生活で身に覚えがあることではないでしょうか。
つまり、ある物事に対するその人の感じ方やリアクションは、それまでの経験や状況によって変化するものだということです。
逆に言うと、ある状況におけるその人の「反応機能」「刺激機能」「接触媒体」「行動の歴史」「状況要因」を整理・分析することで、その人がなぜそのような行動を取ったのか・今後どのような行動を取るか説明できるかもしれないということです。
「interbehavioral psychology」は、このようにやや複雑な枠組みとなっていますが、実生活での行動の説明に有意義なものとなっています。
徹底的行動主義とは?
参考資料
『場面緘黙(選択性緘黙)の多様性—その臨床と教育—』(日本不安症学会)2023年7月22日閲覧
『Selective Mutism Questionnaire日本版(SMQ-J)の信頼性と妥当性の検討』( 日本不安症学会)2023年9月9日閲覧
『かんもくネット』2023年9月9日閲覧
『行動療法におけるInterbehavioral Psychologyパラダイムの有用性 : 刺激フェイディング法を用いた選択性緘黙の克服事例を通して』(一般社団法人 日本認知・行動療法学会)2023年9月16日閲覧


