ソーシャルスキルトレーニングの方法
ソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法としては、4~5段階のコーチング法を用いることが一般的です。
ここで言う4~5段階の手順とは、「言語的教示」「モデリング」「行動リハーサル」「フィードバック」「般化」を指します。
解説
ソーシャルスキルトレーニングとは
「ソーシャルスキル」とは「効果的な対人コミュニケーションに必要な言語的および非言語的行動」と考えられます。
つまりソーシャルスキルトレーニングとは、効果的な対人コミュニケーション方法を学ぶことと言えます。
ソーシャルスキルは「社会的スキル」、ソーシャルスキルトレーニングは「SST」とも呼ばれます。
自閉症スペクトラム障害(ASD)やASDの特性が比較的高い子は、ソーシャルスキルに苦手さを示すケースが考えられます。
ソーシャルスキルトレーニングの研究動向
日本LD学会に、ソーシャルスキルトレーニングの実践研究を集め分析した論文があります。
この論文では、幼児期あるいは学童期の自閉症スペクトラム障害児を対象にしたソーシャルスキルトレーニングの動向を分析しています。
つまり国内で自閉症スペクトラム障害児に対してどういったソーシャルスキルトレーニングが行われているのか、その傾向を見ることができます。
これによると、近年のソーシャルスキルトレーニングの多くは冒頭で述べた4~5段階の手順を踏んだコーチング法が用いられることがほとんどのようです。
コーチング法の手順
ソーシャルスキルトレーニングでは、「言語的教示」「モデリング」「行動リハーサル」「フィードバック」「般化」といった手順を踏んでソーシャルスキルを学んでいきます。
つまり、練習するソーシャルスキルについて説明し、見本を示し、やってみて、その様子をあとから話し合い、普段からもできるよう実生活に導入していくということです。
また、「行動リハーサル」についてはゲーム形式を取り入れているケースが多いです。
ゲーム活動での行動リハーサルは、対象児のモチベーションを引き出しやすい点や反復練習が行いやすい点などがメリットして挙がります。
参考資料
半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧

