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なれあい型学級のいじめの傾向
なれあい型学級では小グループの乱立に伴ういじめが多い傾向にあります。
具体的には3~4人程度の小グループ内でのいじめや、他のグループの目立つ子がいじめのターゲットになるケースなどです。
なれあい型学級は生徒の学級に対する所属意識が低く、不安定な学級集団となることがいじめの背景となっていくと考えられます。
解説
なれあい型クラスのいじめの傾向
なれあい型学級の場合、いじめのターゲットとなる生徒が多様である点が特徴的です。
例えば教師主導のルールが重視される「管理型」学級では、そのルールにそぐわない生徒(勉強ができないなど)がいじめの標的になるケースが比較的見られます。
一方でなれあい型学級では様々な生徒がいじめの標的になり得ます。
これには、生徒達が少人数の固定化されたグループでしか人間関係を経験できていないことが背景として考えられます。
学級全体でのまとまりが弱いために生徒達は少人数のグループを作ることで人間関係の不安を解消させようとします。
そういった不安定な状態が、グループ内のいじめや他のグループの目立つ生徒をいじめることにつながっていきます。
なれあい型学級はこのようにいじめの標的が多様であることと、個別配慮により教師が多忙であることから、教師がいじめを見過ごすケースも多いと考えられています。
なれあい型学級における教師のいじめの認知
なれあい型学級では小学校で70%、中学校では56%のいじめを教師が見落としているようです。
なれあい型学級では学級集団としての規律やルールが確立されていないため、トラブルが頻発し教師の対応が追い付かない可能性があります。
またなれあい型学級ではいじめのターゲットとなる生徒が多様です。
学級の中で地位が低い生徒だけでなく、「いい気になっている」といった理由で地位の高い子もいじめのターゲットになることがあります。
このため教師がどのような生徒がいじめに遭っているか把握しにくい点も挙げられます。
参考資料
河村茂雄、武蔵由佳(2008)『学級集団の状態といじめの発生についての考察』(日本教育カウンセリング学会)2024年6月8日閲覧



