助詞 言葉の対象年齢考察

「から」起点格を表す助詞を使える・言えるのは何歳から?|子供の言葉の発達

公開日:2026年4月11日


 
 

起点格を表す助詞「から」を言えるのは何歳から?

 子供が文を話す際、起点格を表す助詞である「から」を含めた表現を習得できるのは6歳頃からと考えられます。

 この時期になると、たとえば男の子が車から降りる絵を見て、

「車から降りる」

と助詞を含めた文を言えると考えられます。

 
 
 

解説

起点格を表す格助詞「から」

 構文(文を作る)において助詞を正しく理解し使用することは重要です。

 助詞はそれ単体では意味はありませんが、文全体の意味や関係性を表すからです。
 そして格助詞とは、主に名詞に付き文中の関係を表します。

 格助詞の1つである「から」は起点格を表します。
 つまりある物事を開始時や出発点、事の発端や根拠を表します。

 
 

定型発達における助詞の表出の獲得時期

 定型発達において子供は比較的早期、2歳頃から助詞を使った文を話し始めます。
 しかし最初の内は誤用や省略も目立ち、助詞をしっかり習得できているかと言えば疑問が残ります。

 日本音声言語医学会の論文に、子供の助詞の習得について研究したものがあります。
 この研究では幼児に絵カードを提示し、その絵について助詞を含んだ文を表現できるかを見ています。

 6歳前半頃になると、定型発達児のおよそ7~9割の子供が起点格を表す格助詞「から」を使った文を表現できたようです。

 このように、個人差はあるでしょうが格助詞「に」を習得し言える時期は6歳頃、保育園や幼稚年の年長頃と考えられるでしょう。

 
 

助詞の使用と子供の言葉の発達

 同研究から、格助詞の中で「から」は「が」よりも後に獲得される傾向があるようです。

 このためか、習得前の幼児の誤りの傾向は比較的多様ですが、「から」を「が」にの誤ることは少ないようです。
 特に他の主要な格助詞「が」「で」「に」と「から」は音節数が異なるため、この点も謝りにくさの背景と言えるでしょう。

 格助詞「から」を使った例文としては、

バスから降りる
学校から帰る
冷蔵庫からお茶を出す

などが考えられるでしょう。

 
 
 

参考資料

斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧

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