赤ちゃんってどうやってできるの?
「赤ちゃんってどうやってできるの?」
この質問に、親はどのように答えたらいいのでしょう?
これらは性教育ということになりますが、
性教育は年齢に合わせて段階を踏んでいくことが望ましいです。
そして「赤ちゃんのでき方・生まれ方」とはつまり性行為について触れることになります。
家庭方針にもよりますが、
子供に赤ちゃんのでき方・性行為について具体的に教えるのは9~12歳頃からと考えられます。
性教育の指針
文部科学省の学習指導要領によると、
日本の性教育は主に4年生頃から始まり、
内容としては思春期の体の変化・心の変化を主に扱っています。
4年生とはつまり9歳ないし10歳頃ですね。
しかしながら、日本の性教育は海外に比べて遅れているとの指摘もあります。
世界的に用いられている性教育の指針の1つに、ユネスコの
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」
というものがあります。
このガイドラインによると、
性教育の内容を
・5〜8歳
・9〜12歳
・12〜15歳
・15〜18歳
と4つの段階に分けています。
つまり内容は時期によって異なりますが、
性教育自体は5歳頃からスタートすることが世界標準であることがわかります。
さらにガイドラインに目を通してみると、性教育は性行為に関することだけでなく、
ジェンダーに関する差別問題、
性行為のリスクや正しい知識
性教育に関する家族の話し合い
異性とのコミュニケーション
などなど学ぶことが非常に多岐にわたることがうかがえます。
日本と比較すると世界の性教育は、
年齢に合わせて具体的に学習し、扱う内容も幅広いことがわかります。
性教育と子供の発達
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によると、
5~8歳の時期には
卵子と精子が結合して子供ができるという理屈を学びます。
そして9~12歳の時期に性行為やそれに関するリスク、正しい避妊の仕方などを学びます。
これらを踏まえると、
「赤ちゃんはどうやってできるの?」という質問は年齢によって答え方が変わってくることがわかります。
つまり、
子供が5歳頃であれば
「卵子っていう女の人の卵のようなものと、精子っていう男の人の卵のようなものがあって、それがくっつくと赤ちゃんができるんだよ」
といった感じですね。
子供が9歳頃であれば、
具体的な赤ちゃんのでき方を(あくまで生物学的・医学的に)伝えてもいいでしょう。
おわりに
一般的に性教育を早く行うと、逆に興味が出てよくないのではと心配する人も多いです。
しかしながら、世界の性教育の現場を見ると、
その時期に合った性教育を早期に行うことは、性に関するトラブルをむしろ防ぐ効果があるとされています。
つまり性教育を適切に早期に行ったほうが、早すぎる性行為やリスクのある妊娠を避けられるということです。
参考資料
『性教育について』(文部科学省)2020年3月22日検索
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(ユネスコ)2020年3月22日検索