CEFMとは?
CEFMとは、性教育において「未成年者の結婚(児童婚)」「早期結婚」「強制結婚」を表す言葉です。
「Child Early and Forced Marriage」の頭文字を取って「CEFM」となっています。
解説
性教育におけるCEFM
国際的な流れとして、性教育は性行為に関する知識だけでなく、ジェンダー平等や性の多様性といった人権尊重を基盤にしたものが主流となりつつあります。
このような性教育を「包括的性教育」と言い、このガイドラインとしてユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」があります。
包括的性教育においてCEFMは改善すべき課題の1つとして認識されており、国際セクシュアリティ教育ガイダンスのカリキュラムではCEFMに対するリスク管理を指導する内容が散見します。
セクシュアリティに関する権利
包括的性教育では、人々のセクシュアリティに関する権利の尊重が土台となっています。
ここで言うセクシュアリティとは、性に関する人間の生活全般を指します。
つまり性行為だけでなく、結婚や恋愛、ジェンダーに伴う社会的立ち位置、性自認など多岐にわたります。
そしてセクシュアリティに関する権利を尊重するにあたりCEFMを問題として認識することは重要です。
つまり、人にはそれぞれ結婚をするか否か、するなら誰といつするかということを決める権利があることを意味します。
また
CEFMのリスク
また、CEFMには様々なリスクがあるということも重要と言えます。
早すぎる結婚からの早すぎる出産は、本人に身体的・経済的リスクを負わせる可能性があります。
このように、CEFMは権利の尊重という倫理的な側面だけでなく、医学的・社会的にも望ましくない可能性をはらんでいることが示唆されます。
こういった背景から、CEFMは大多数の国で違法であり、そういった世界の現状を学ぶことも包括的性教育のカリキュラムに盛り込まれています。
補足記事
参考資料
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索
『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索
『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索
『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索