「外向性」とは?
「外向性」とは、人の性格を5つの要素で考える「ビッグファイブ理論」の要素の1つです。
外向性は主に社交性に関わるパーソナリティ次元です。
解説
ビッグ・ファイブにおける外向性の特徴
ビッグファイブとは、人の性格を5つの要素で考える理論のことです。
5つの性格因子は以下のようになっています。
- O:開放性(Openness to Experience)
- C:誠実性(Conscientiousness)
- E:外向性(Extraversion)
- A:調和性(Agreeableness)
- N:神経質傾向(Neuroticism)
外向性は、文字通り関心が外へ向いていることであり、刺激や自己主張、社交を求める傾向にあります。
外向性のスコアが高い場合、社交的で物事に熱中する傾向があります。
逆にスコアが低い場合、よそよそしく物静かな気質となるかもしれません。
外向性のメリット・デメリット
このように外向性は他者や社会と関りを持つモチベーションになります。
また物事に熱中する気質や刺激的な経験に魅力を感じる気質はチャレンジ精神にもつながるでしょう。
外向性のスコアが高い人はこういった社交の場や新しい活動に感情が反応し楽しみやすい気質と言えます。
私達は社会の中で生きていますから、こういった外向性のスコアが高いことは良いことのように思えます。
しかしながら、外向性のスコアが高ければ高いほど良いかと言えばそうとも限りません。
まず第一に、社交の場が好きな事と人とのコミュニケーション上手いことは必ずしもイコールではありません。
人とのコミュニケーションは「調和性」のスコアも関わり、外向性だけの気質で決まるわけではありません。
また、刺激を求める外向性の気質は、しばしば酒やギャンブルといった活動へのきっかけとなってしまう場合があります。
ビッグ・ファイブ理論とは?
参考資料
ダニエル・ネトル(Daniel Nettle)(著)、竹内 和世(翻訳)『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』白揚社、2009年