チーズケーキ課題とは?
チーズケーキ課題とは、ネット上で「大人用のサリーとアンの課題」として挙がるチーズケーキの話のことです。
チーズケーキ課題という名称は俗称のようなもので、正式なものではありません。
解説
チーズケーキ課題の内容
恵さんの家におじさんが遊びに来ました。
恵さんはお母さんに手伝ってもらって、チーズケーキを作りました。
恵さんは食卓で待つおじさんに言いました。「おじさんのためにケーキを作っているの」。
おじさんは「ケーキは大好きだよ。チーズが入っているのはダメだけどね」と言いました。
ここで質問です。気まずいことを言ったのは誰ですか?
また、なぜ気まずいのでしょうか?
チーズケーキ課題の問題文は人によって微妙に異なりますが、おおむね上記のような内容になります。
答えとしては気まずいことを言ったのは「おじさん」になります。
また、気まずい理由は「恵さんとお母さんがせっかくチーズケーキを作ったのに、チーズを否定するようなことを言ってしまったから」などになります。
以下に比較として、サリーとアンの課題もとりあげます。
サリーとアンの課題の内容
サリーとアンが部屋で遊んでいます。
サリーはボールをカゴの中に入れて部屋を出ました。
サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移します。
サリーが戻ってきてボールを探すとき、どこを探すでしょう?
(答え:カゴを探す)
サリーとアンの課題も研究者によって微妙に文章は異なりますが、おおむね上記のような内容・展開です。
チーズケーキ課題の位置づけ
チーズケーキ課題は正式にはサリーとアンの課題の大人用ではありません。
チーズケーキ課題は「失言検出課題」という種類に該当すると考えられます。
一方で、サリーとアンの課題は「一次的誤信念課題」という種類に該当します。
このように、チーズケーキ課題とサリーとアンの課題はそもそも種類が異なります。
しかしながら、両方とも心の理論が関わっている点、失言検出課題の方が難易度が高い点から、チーズケーキ課題はサリーとアンの課題の大人用として扱われることが多いです。
またチーズケーキ課題は「そもそも問題文がおかしい」など指摘されることもあります。
サリーとアンの課題と比べると何かと賛否が多いチーズケーキ課題ですが、このあたりを理解するには失言検出課題全般についての知識が必要になっていきます。
以下でこれらを扱っていきます。
チーズケーキ課題の解説
参考資料
『子供も大人も急増!見逃すな“発達障害”』(NHK)※ウェブ魚拓より 2022年4月23日検索
『僕には「場が気まずくなる理由」がわからない』(現代ビジネス)2022年4月23日検索