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読書の習慣をつけるには?
子供に本を読む習慣をつけてもらいたい場合、
まずは読み聞かせなどを通して「本を読む楽しさ」を経験することが大切です。
そして自分で文字を読めるようになってきたら、病院の待ち時間で本を10分以上読めるなど、
「待ち時間の過ごし方」に「読書」が挙がるような習慣形成を促していきます。
解説
子供は親の背中を見て育つ
そもそも親が本を読む習慣がなければ、子供が本を読む習慣をつけることは難しいかもしれません。
親自身が本を読む楽しさや、本を読み知識を得ることの有意義さを知らないのに、子供に「本を読みなさい」と言っても説得力はないでしょう。
「本を読みなさい」と口では言いながら親がスマホでゲームをしていれば、(スマホのほうが刺激は強いですから)子供だって本ではなくて「スマホを貸して」「YouTube見せて」となるでしょう。
結局のところ、「子供は親の背中を見て育つ」というのはよく言ったもので、
子供の生活習慣を作るということは、親の生活習慣を見直すということでもあります。
読み聞かせの大切さ
読書は一人で行うものですが、読み聞かせは親と子のコミュニケーションです。
そのコミュニケーションの中で、子供は本を読む楽しさや物語に触れる高揚感、知識が増える充実感を経験していきます。
お母さんやお父さんが本を読んでくれる温かさ。
イントネーションを変えて物語を読んでくれることでのわくわく感。
新しい物語を知りたい、その知った物語をみんなに伝えたいという知的好奇心。
こういった本を介したコミュニケーションや経験が、「読書」が「楽しい」という価値観へとつながっていくでしょう。
待ち時間に本を読むことのエビデンス
例えば病院のロビーなど、ちょっとした待ち時間に本を読めることは読書の習慣が形成されているかの指標の1つと言えます。
日本教育心理学会の論文によると、待ち時間に10分以上続けて本を読める習慣がある子供は日々の読書量が多かったそうです。
この子らは読書量を評価するテストである「タイトル再認テスト」の成績が良く、語彙力や文章読解力も高い可能性が示唆されています。
タイトル再認識テストとは?
参考資料
『複数の読書量推定指標と語彙力・文章理解力との関係』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年6月13日閲覧