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ボタンは留めると外すどっちが難しいか?
ボタンを留めること外す動作に、大きな難易度の差はありません。
強いて挙げればボタンを外すことのほうが(無理矢理引っ張ってなんとかなることもあるため)やや簡単かもしれませんが、できるようになる時期が大きく開くほどの差はないと考えられます。
解説
ボタンを掛ける動作と外す動作の難易度
子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
上記によるとボタンを留める動作とボタンを外す動作は同じ時期の発達課題に含まれており、両者に難易度の顕著な違いはないことが予想できます。
ボタンに関する生活動作
ボタンを留める・外す動作は類似した動きでありそこまで難易度の違いはないことがうかがえます。
このため「ボタンを外すことはできるけれど留めることができない」という状況が2年を3年も続くことは稀でしょう。
しかしながら実際の生活場面では、やはりボタンを外すことよりも留めることに苦戦をする・課題を感じる家庭が多いのではないでしょうか。
これは冒頭で述べた通りボタンを外す動作は引っ張るなど多少の力づくで解決できますが、留める動作はそうもいかないからです。
ボタンを留めるには力づくとは対極ともいえる、手先のバランスや繊細な操作が必要です。
また、こういった細かな作業を根気よく行う・行おうとできる落ち着きも必要でしょう。
どこまで手伝うか
子供によっては、ボタンを留めるのが面倒くさいから「ママやって」と親に手伝ってもらうことが習慣になっている子もいるかもしれません。
その背景には、ボタンを留めることが上手くできないゆえの苦手意識や、手先の不器用さがあるかもしれません。
あるいは、忙しい朝、子供を保育園に送る際のバタバタで、つい時短のために親が手伝ってしまうケースもあるでしょう。
時間がかかる子供の動作を待てず、親がつい手早くやっていまうというパターンです。
前者にせよ後者にせよ、
ボタンを留める・外す作業の習得は、その子の手先の器用さだけでなく、生活習慣も影響してくるでしょう。