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発達障害児に絵カードを使う際のポイント
同じ絵カードであっても絵カードはその使い方も大切です。
発達障害児の支援に絵カードを使う場合、
- 呈示後にきちんと褒める
- 抑制ばかりに絵カードを使わない
- 言葉かけをしながらカードは使う
- 絵カードはタイミングよく出す
といった点に気を付けます。
以下、それぞれ見ていきます。
絵カードの正しい使い方
呈示後にきちんと褒める
絵カードを使って子供の理解が促せた場合、きちんと大人が褒めてあげることは大切です。
褒めてもらいえたというポジティブな経験が、もっと絵カードをしっかり見ようというモチベーションにつながり、好循環になっていきます。
逆にこの褒めるという働きかけがおろそかになると、はじめこそ絵カードを見ていた子も次第に絵カードに興味を示さなくなってしまうかもしれません。
抑制ばかりに絵カードを使わない
絵カードを「ダメ」「~しない」といった禁止・ネガティブな指示にばかり使わないほうがいいです。
先ほどの「褒める」ということとも関連しますが、絵カードに対して子供にいいイメージを持ってもらうことは大切です。
例えば何かが上手くできたときに花丸カードを呈示するなど、絵カードをにポジティブな印象を持ってもらいます。
絵カードを「何かに従わせるだけの道具」にしてしまわないように気をつけます。
言葉かけをしながらカードは使う
絵カードを使うことで視覚情報は増えますが、だからといって何も言わなくていいわけではありません。
絵カードを呈示する際は言葉を添えることも忘れず、子供には視覚と聴覚両方で働きかけてあげます。
それが子供の発話を促すことにもつながります。
絵カードはタイミングよく出す
褒めるにしても叱るにしても、そのタイミングは大切です。
絵カードもその場で即座に呈示しないと効果は大幅になくなってしまいます。
そういう意味では、例えばポケットに入れておけるなど絵カードを作る際の携帯性も重要になってきます。
参考資料
『保育者が行う絵カード作成の誤りおよび不適切な使用方法の分類』(日本教材学会 J-STAGE)2020年9月2日検索