療育の方法やちょっとしたコツについてです。
療育を行う部屋の広さ
療育を行う場合、どのくらいの広さの部屋を確保すると有意義なのでしょう。
どんな療育を行うかにもよりますが、
5帖くらいの個室を確保できるといいでしょう。
療育の部屋の基準
一口に療育と言って、どんな資格を持った人がどんな子と行うかで内容は様々です。
療育のオーソドックスな形態として、
言語聴覚士が医師の指示にて行う言語聴覚療法があります。
言語聴覚療法の場合、施設基準としての部屋の広さは8㎡となっています。
8㎡とは帖(畳)で換算すると4.8帖強であり、およそ5帖くらいです。
このように、一部屋の広さが5帖程度あると、机上課題であれば不自由なく療育が行えるでしょう。
療育の部屋の実際
実際、部屋の広さが5帖程度あると机と子供用の椅子を置いてもスペースが半分くらい残ります。
個室での療育の場合、机と椅子による
「机上課題スペース」と、
マットを敷いて床で作業ができる
「活動スペース」が
併設できると便利です。
机の上では読み書きや絵カードなどを使った学習を行い、
マットのスペースでは軽く体を動かしたり、あるいはカルタなどといった広いスペースで遊びながら学習するような内容を行います。
課題の合間の休憩スペースとしての利用もいいでしょう。
ちなみに部屋をこのように机とマットのスペースに区切って使うのは、自閉症の検査であるPEP‐3でも例になっているオーソドックスな部屋の構成です。
おわりに
療育を行うための個室は、机上課題がメインであれば5帖くらいの広さを確保できるといいでしょう。
部屋の中はできるだけ物を少なくし、子供達が課題に集中しやすい配慮を行います。
家具としては机や椅子に加えマットがあると重宝します。
子供の療育は塾と異なり、手先や体を一緒に動かしたり一緒に遊んだりする中で学ぶことも多いです。
机の上だけでなく、床で一緒にやりとりができるマットスペースがあると療育の幅が広がります。