保育園で留年することはあるのか?
保育園によっては年齢とは異なるクラスに在籍するということはあり得ます。
これはその子の発達状況や園の状況によるものです。
しかしながら、7歳になる年には一律で卒園し小学校に入学するため、留年によって保育園や幼稚園に1年多く通うということはないと考えて差し支えないと思います。
解説
保育園や幼稚園における留年
一般的な「留年」とは、「その学年のカリキュラムを習得できず、もう1年同じ学年で学ぶ」という認識かと思います。
こういった意味で言えば保育園や幼稚園で留年が発生することはほぼないと考えられます。
保育園や幼稚園において「留年」という言葉は用いられることが少ないです。
私立や公立、園の方針にもよりますが、多くの保育園・幼稚園は「○○ができたら進級」といったカリキュラムを重んじるのではなく年齢ごとに周囲と一緒に進級する集団面を重んじます。
これは小学校や中学校といった日本の義務教育と通じるものがあります。
保育園で進級しない場合
しかしながら、年齢とは異なるクラスに在籍する機会がないとは言えません。
これは年齢ごとのクラス編成があまりなされていない小規模な保育園で特に見られます。
またその子の発達状況から、実年齢とは異なるクラスに在籍することを先生から提案される場合もあります。
その提案が実行されることは少ないですが、発達の遅れを先生が婉曲に伝えたい背景があります。
卒園の時期
保育園や幼稚園の過ごし方やその子の発達状況がどのようであっても、卒園の時期はほぼ一緒になります。
留年してもう1年園で過ごすという可能性はないと考えていいでしょう。
これは日本の義務教育制度に関係します。
日本の義務教育制度は年齢が大きな基準となります。
仮に保育園で1年留年して卒園が遅れてたら、1学年年齢がずれるので中学3年生の義務教育を受けることができなくなります。
このように日本の義務教育は年齢に基準が置かれているため、保育園や幼稚園が1年多く子供を見るという機会はないと考えていいでしょう。