IQが120ってどんな感じ?
IQ(知能指数)が120であるということはすごいのでしょうか?
一般的な知能検査の場合、IQの平均は100なので、IQ120は平均以上ではあります。
しかしながら、IQ120はものすごく高いかと言えば微妙であり、
全体の分布で見るとIQ120は「まあ、けっこう高い」くらいの感じであり、
IQ130以上になってくると「相当高いなあ」といった印象になるのではと思います。
以下、これらの根拠を。
IQの「平均」と「標準偏差」
IQは知能検査によって算出された数値です。
知能検査はいろいろな種類がありますが、今回は医療や福祉現場で使われる正式な(?)知能検査で考えてみます。
そういった知能検査の1つに、ウェクスラー式があります。
ウェクスラー式の場合、IQの平均は100となります。
そして、IQの平均域は85~115の間となります。
つまり、IQの平均の範囲は100±15ということになります。
この平均を境としたプラスマイナスの値を標準偏差と言います。
ウェクスラー式の場合、平均は100で標準偏差15になります。
そしてこれがIQにおける基本的な知識となります。
IQの分布
ウェクスラー式の場合、平均は100で標準偏差15になります。
ゆえに平均域は85~115です。
これをグラフにしたものが上の図です。
上図を参考にすると、およその平均である85~115が68.2%。
つまり約7割の人はIQが85~115くらいだということがわかります。。
さらに、IQ70~85の値はしばしば知的障害のグレーゾーンとされます。
一方で、IQ115~130は平均よりも高い、つまり中の上あるいは上と考えることができます。
IQ70~130の値の占める割合は95.4%です。
つまりほとんどの人がIQ70~130のいずれかの数値に該当することがわかります。
このように見ると、IQ120は高いことは高いですが、ものすごく非凡であるかといえばいささか微妙な値であることがわかります。
まとめ
以上のように、IQが低い人も高い人も割合としては同じになります。
知能検査はそのように問題設定されているからです。
IQが70以下の人も、IQが130以上の人も、全体の割合からみるとおよそ2.3%です。
つまりIQ130以上の人は100人中2人くらいいる計算になります。
そして、このIQ130以上という数値が、統計的に該当者がぐっと少なくなる数値です。
このように考えると、
IQ120は中の上から上になるくらいの「普通より高い人達」であり、
「IQが高くてすごい!」と言えるのはIQ130以上からかなと予想できます。