子供のIQ(知能指数)の平均は?
子供のIQ(知能指数)の平均はどのくらいでしょう?
知能検査はいろんな種類がありますが、医療機関などでも使われる一般的できちんとした検査の場合、
IQの平均値は100です。
そして、
IQは85~115の範囲がおよそ平均の範囲内になります。
さらに、
IQの平均は大人も子供も同じで100ですが、
子供の頃はIQの値が変動しやすいので大人よりも慎重な判断が必要になってきます。
以下、今日は子供のIQについてです。
IQは同じ年齢の人達の中で比較する指標
先述の通り、知能検査にはいろいろな種類があります。
知能検査の中でも、
細かな数値が出せて、
幅広い年齢層を網羅していて、
医療機関などで正式な知能検査として使われていて、
世界的にも使われている検査の1つに、
ウェクスラー式があります。
ウェクスラー式の場合、IQの平均は100、およそ85~115が平均域になります。
ここで、子供より大人のほうが知識が多いのは当たり前、だから「大人のほうが子供よりIQが高いのでは?」と思いがちです。
しかしそれは違います。
知能検査は同じ年齢の人達の中で比較するツールです。そもそも年齢が違う人同士を比べる検査ではないわけです。
そのため、
子供であっても大人であってもIQの平均値は100です。
幼児期のIQの誤差
IQの平均は大人も子供も変わりません。
しかし、その数値の意味は異なります。
子供の成長・成熟のスピードはその子それぞれですよね。
それに子供の頃ってちょっとしたことで集中できなかったり、日によって全然落ち着き方が違ったりします。
子供の頃、特に幼児期はまだIQの値が安定しません。
ペンシルヴァニア州立大学の心理学者、ホイ・スエン氏の調査によると、
就学前の知能検査の結果と2年後の学業成績には40%の相関しかないとのことです。
これはつまり、
就学前(保育園・幼稚園)の時期に高いIQが測定されても、小学校で成績が良い確率は40%程度ということです。
また、TOEICなど様々なテストを開発しているアメリカの機関、エデュケーショナル・テスティング・サービスに所属しているロナルド・ロック氏によると、
IQをより正確に出したいなら小学校3年生、早くても2年生以降と述べています。
まとめ
IQの平均値は100です。
これは大人も子供も変わりません。
しかしながら、
子供の頃、特に幼児期はまだIQの値が安定しません。
例えば就学前の知能検査の結果と2年後の学業成績には40%の相関しかないそうです。
子供のIQの値って高くても低くても、大人としてはなんだか気になってしまうものですが、IQの値にあまりとらわれ過ぎないようにしたいものですね。
ちなみに、教育学的にはIQの値よりも「自制心」といった別の力を高める方が将来役に立つという見解も近年では多くみられます。
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