IQ

IQ120の割合は? 100人中何人くらいいるのか?

公開日:2021年4月28日


 
 

IQ120の割合は?

 IQが120以上ある人の割合は、およそ15%ほどです。

 つまりIQが120以上の人は100人中15人くらいで、全体の上位15%くらいの位置にいることを示します。

 ただしIQは算出に用いた知能検査によって数値の意味は大きく異なります。

 以下、これらの点を踏まえていきます。

 
 
 

IQの解説

知能検査とIQの関係

 IQの算出には主に知能検査を用います。
 どの知能検査を用いたかで、IQの数値の意味は異なります。

 ある検査では120は高い数値でも、別の検査では120という数値はそこまで高くありません。

 医療機関などでも使われる正式な知能検査に、ウェクスラー式というものがあります。
 現場では「WISC(ウィスク)」「WAIS(ウェイス)」と呼ばれるものです。

 今回はこのウェクスラー式を例に、IQ120という数値の意味を考えてみます。

 
 

IQの正規分布

 上の図は、ウェクスラー式におけるIQの分布を占めします。

 ウェクスラー式においてIQの平均は100となります。

 IQは平均を取る人が最も多く、極端に低い人・高い人は少なくなるように問題設定されています。
 そしてこれらは平均を境に線対象となっており、山のような形になっています。
 IQのこのような傾向を正規分布と言います。

 図のように、およそ95.4%の人が、IQ70~130の範囲に該当します。
 またIQ85~115の人は68.2%。

 95.4%-68.2%=27.2%。

 IQが70~85の人達と、IQが115~130の人達を合わせて27.2%ということになります。

 先述の通り、IQの分布は線対称なので、27.2を2で割ると、13.6%です。

 IQにおいて「中の上」あるいは「上」くらいの位置であるIQ115~130の人は、全体の13.6%に該当します。

 さらに、IQ130以上の人は全体の2.3%です。

 13.6+2.3=15.9%

 IQが115以上つまり平均以上の人は全体の15.9%ほどです。

IQ115~120の人の分布は細かすぎるのでここでは割愛しますが、

 以上のように、IQ120以上の人の割合は全体の1割強ほどであることがわかります。

 
 
 

補足

IQ120はすごいのか?

 
 

標準偏差と正規分布の解説

 
 

小児の知能検査「WISC」について

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