【目次】 [close]
IQ120の割合は?
IQが120以上ある人の割合は、およそ15%ほどです。
つまりIQが120以上の人は100人中15人くらいで、全体の上位15%くらいの位置にいることを示します。
ただしIQは算出に用いた知能検査によって数値の意味は大きく異なります。
以下、これらの点を踏まえていきます。
IQの解説
知能検査とIQの関係
IQの算出には主に知能検査を用います。
どの知能検査を用いたかで、IQの数値の意味は異なります。
ある検査では120は高い数値でも、別の検査では120という数値はそこまで高くありません。
医療機関などでも使われる正式な知能検査に、ウェクスラー式というものがあります。
現場では「WISC(ウィスク)」や「WAIS(ウェイス)」と呼ばれるものです。
今回はこのウェクスラー式を例に、IQ120という数値の意味を考えてみます。
IQの正規分布
上の図は、ウェクスラー式におけるIQの分布を占めします。
ウェクスラー式においてIQの平均は100となります。
IQは平均を取る人が最も多く、極端に低い人・高い人は少なくなるように問題設定されています。
そしてこれらは平均を境に線対象となっており、山のような形になっています。
IQのこのような傾向を正規分布と言います。
図のように、およそ95.4%の人が、IQ70~130の範囲に該当します。
またIQ85~115の人は68.2%。
95.4%-68.2%=27.2%。
IQが70~85の人達と、IQが115~130の人達を合わせて27.2%ということになります。
先述の通り、IQの分布は線対称なので、27.2を2で割ると、13.6%です。
IQにおいて「中の上」あるいは「上」くらいの位置であるIQ115~130の人は、全体の13.6%に該当します。
さらに、IQ130以上の人は全体の2.3%です。
13.6+2.3=15.9%
IQが115以上つまり平均以上の人は全体の15.9%ほどです。
IQ115~120の人の分布は細かすぎるのでここでは割愛しますが、
以上のように、IQ120以上の人の割合は全体の1割強ほどであることがわかります。
補足
IQ120はすごいのか?
標準偏差と正規分布の解説