意思伝達装置といってもたくさんあって全部把握するのはたいへんです。
少し時間が経つと、もう販売中止になっていたりするので。
ということで、今日は意思伝達装置の中でも代表的なものを2016年11月版でお送りします。
※そもそも意思伝達装置とはなんぞや?という人は過去記事をご覧ください。
補足記事:意思伝達装置とは?
【伝の心】
1スイッチで文字入力ができ、メールやパソコン操作ができます。
読み上げ機能と大きく表示されたメニュー画面が初心者にもわかりやすいです。
文字入力やメールをメインにしているので、通常のパソコン操作時は物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
価格はだいたい45万円。
パソコンとプリンターのセットです。プラスしてその人に合ったスイッチを選びましょう。
ソフト単体での販売はしていません。
パソコンの機種を選べないのは地味に痛いですね。
新しいOSが出てから対応するのに時間がかかるのもちょっと気になるところです。
補足:伝の心とは?
【オペレートナビ】
こちらは伝の心と異なりソフトのみの販売です。
お使いのパソコンにインストールする形です。
機能としては伝の心同様に1スイッチでパソコン操作ができます。
伝の心は起動すると画面いっぱいのメインメニュー画面が登場し、そこからメールや各種活動を選択します。
一方で、オペレートナビは通常のデスクトップ画面の脇にスイッチ操作用のスキャンメニューが出てくる感じです。
伝の心がメールなどの主な活動を全面に押し出すのに対し、オペレートナビはあくまでパソコン操作の補助としての立ち位置にいる感じです。
そのためオペレートナビのほうが伝の心より知識と技術、本人の知能面が必要ですが応用が効き幅広い活動ができるでしょう。
価格は75,000円くらいです。
補足:オペレートナビのサイト
【レッツチャット】
パソコンではありません。文字を入力し相手と会話をすることに特化した専用機器です。
スイッチによりスキャン操作します。
50音表がありますがここは直接タッチできないので注意です。
価格は168,000円。
補足:レッツチャットのホームページ
【心語り】
脳波で動かせる意思伝達装置です。
身体を全く動かせない方には有効かもしれません。
しかし、Yes/No表出しかできないので用途はかなり限られるようです。
価格は456,000円ですが、別途5万円くらいのセンサーが必要です。
補足:心語りのサイト
【トビー】
視線入力できます。
視線入力とは例えば画面上の文字盤を見るだけで装置が視線を認識し文字を打てる類です。
トビーは視線入力装置の中では有名です。
価格は物によりますが100万円くらいとかなり高い・・・
まあー、補助あってもなかなかきついですね。
補足:トビーのサイト
【miyasuku】
miyasuku。「見やすく」ということです。
こちらは日本製の視線入力装置。
価格は296,000円。高いですがトビーよりは現実的ですね。
ちなみにソフトだけでも売ってますが、miyasukuはパソコンだけでなく視線入力装置が別途必要なので注意が必要です。
欲しいけど詳しくないという方は上記296,000円のフルセットを買った方が無難でしょう。
補足:miyasukuのサイト
補足:一般に売られている視線入力装置の例
【Lucy】
スイッチやレーザーポインターで入力できます。
スイッチの際はスキャンを1スイッチか2スイッチか選べます。
価格は450,000円
視線入力とは若干異なりますが、レーザーポインターを顔の横に固定することで視線入力に近い形でパソコン操作できるのは面白いですね。
補足:Lucyのサイト
【みてら】
こちらはパソコン操作ではなく周囲の家電を操作することを念頭に置いた装置です。
在宅などで活躍しそうです。
価格は760,000円
1スイッチによるスキャン操作に対応しています。
2スイッチ入力も可能です。
【MCTOS Model WX】
意思伝達装置本体ではなく、それらを動かすための入力装置です。
電極により脳波や筋電で入力ができます。
パソコンへの左クリックの入力など各種入力ができるようです。
価格は380,000円。
電源は単4電池4本なのでコンセントがいらなのは便利そうです。