脳性麻痺などに伴う重症心身障害児の方の場合、読み書きや音読といった従来の勉強法が難しい場合が多々あります。
そのような際、学習方法の選択肢の一つとしてIT機器やスイッチを使った活動が考えられます。
しかしIT機器はなんだか難しくてとっつきにくい。
何から始めたらいいのかわからない。
そう思う先生や保護者の方も多いのではないのでしょうか。
今日はとりあえずこれをそろえておけばいろいろ使えるから安心といったスイッチの類を紹介します。
必ず全部そろえる必要はありません。
取り組みやすいものから少しずつでOKです。
<もっと詳しく>
・IT支援でよく使う機器とその価格一覧
【あると便利な機器】
以下の物をそろえると便利です。
・スイッチ
・パソコン
・JoyToKey
・できマウス
・iPad
・iPadタッチャー
【スイッチ】
手のひらサイズの押しボタンスイッチが望ましいです。
接続は3.5mmイヤホンジャックがいろいろな機器に対応できます。
スイッチのおすすめはジェリービーンスイッチツイスト。
値は張りますが品質は確かです。
<補足記事>
・スイッチの種類
・ジェリービーンスイッチツイストとは?
【パソコン】
パソコンはスイッチを使った学習や活動に便利です。
パソコンとスイッチを使って文字を打つなどの学習。
パワーパワーポイントなどを使った教材。
インターネットの接続があればネット上の無料教材も利用できます。
パソコンは基本的にはなんでもOKです。
障害者用の支援ソフトは無料のものもけっこうあるので必要に応じて入れていけばいいと思います。
補足記事:パソコンを安く購入する方法
【JoyToKey】
JoyToKeyとはソフトです。
障害者のIT支援でパソコンを使う際、まず入れておきたいソフトがJoyToKey。
無料で利用できます。
とりあえずJoyToKeyをいれておけばなんとかなります。
補足記事:JoyToKeyとは?
【できマウス】
できマウスはパソコンとスイッチをつなげるための機械です。
パソコンやタブレットなどの機器とスイッチを中継する機械をスイッチインターフェースと言います。
スイッチインターフェースはいろいろありますが、できマウスはその中でも最も有名です。
補足記事:できマウスとは?
【iPad】
タブレットは携帯性に優れているので何かと便利です。
障害者のIT支援でタブレットを使うならiPadがおすすめです。
タブレットの中では現状、障害者用設定が一番iPadがしやすいです。
アプリの種類も豊富です。
【iPadタッチャー】
iPadにスイッチをつなげる機器です。
画面を直接指でタッチできるのがiPadの醍醐味ですが、
肢体不自由などによりスイッチによる操作のほうが都合がいい場合もあります。
そのようなときはiPadタッチャーがおすすめです。
スイッチインターフェースの中で比較的安価で使い方もシンプルです。
補足記事:iPadタッチャーとは?