障害者がパソコンを操作するには?
障害があってパソコンが通常のままでは操作できない場合、どうしたらよいか?
ALSなどの神経難病、脊髄損傷、脳性麻痺など身体障害によってパソコンが操作できないことがあります。
そういった場合は、
代償手段によってその人に合ったパソコンの操作方法を検討することになります。
具体的には、スイッチやコントローラー、視線入力など+αの機器を使ってパソコンを操作します。
障害者がパソコンを操作するための入力装置
障害の程度によってパソコンの操作の仕方はいろいろです。
少し手が動かしにく程度なら、パソコンの標準設定からできる「アクセシビリティ」機能を活用するといいでしょう。
もう少し不自由で、キーボードやマウスの細かな操作ができないなら、ジョイスティックやコントローラーを使ってマウスを操作して、画面上にキーボードを表示させるソフトウェアキーボードをクリックするかたちで文字を入力するといいかもしれません。
さらに障害が重篤な場合。例えば寝たきりの場合。
そういった場合は1つのスイッチによるスキャン操作が選択肢に上がるでしょう。
補足記事:スキャンとは?
あるいは、近年発展しつつある視線入力も視野に入れます。
補足記事:今、障害者の視線入力ってどんな感じ?Tobii Eye Tracker 4C
障害者のパソコン操作の具体例
例えばこういったパソコンにつなげるゲームコントローラーは、マウスよりも操作しやすいですね。
無料ソフトである「JoyToKey」などをネットからダウンロードすれば、かなり細かなその人に合わせた設定ができます。
上肢操作が難しいけれど、頸部などが比較的随意的に動くのであれば、「SmartNav 4」などでマウスカーソルの動きを補助するのもありかと。
障害状況がもう少し重い場合は1つのスイッチでの操作も考えます。
「できマウス」などパソコンにスイッチをつなげることができる機器を購入し、上記のような押しボタンスイッチでパソコン操作。
あるいは視線入力。
視線でパソコンを動かすと聞くとハイテクで機器も高価なイメージですが、2万円前後くらいで手に入ります。
まとめ
以上のように、障害状況によっていろんな選択肢がある入力機器。
値段もぴんきりですが、
世の中のIT化に伴い価格は少しずつ下がってきているのかなと。
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