用語解説です。
IT(Information Technology)
情報技術。これはもう当たり前のように世の中に浸透してますね。
ICT(Information and Communication Technology)
例えば電話は相手と話します。携帯やパソコンはメールなどで連絡がとれます。
ITは情報伝達の技術である一方で、人と人とをつなげる性質、つまりコミュニケーションの性質も持っているわけですね。
つまりインフォメーションとコミュニケーション。それらのテクノロジー。
これらの観点から従来のITという用語ではなくICTという用語を使う場合も最近は見られます。
IoT(Internet of Things)
直訳すると「物のインターネット」これだけじゃわかりにくいですね。
アップルウォッチなどのスマートウォッチが良い例です。
時計というアナログな物とスマホと通信して同期するというデジタルな側面。
インターネットが急速に普及し、物とインターネットは互いに独立した存在ではなく融合を始めました。
スマホで操作できる家電や、ナビによるGPS管理の車。ネットバンクやインターネットでユーザー登録が必要なポイントカード。
生活の様々な要素がインターネットによる通信を前提とした利用になりつつあります。
この、
・物がインターネットに接続される
・物を介して情報がインターネット上に蓄積させる
・そしてその情報が物に反映される
という流れが社会に組み込まれていく様子をIoTと言います。
IoTという概念はなかなか考え深いものです。
一昔前はアナログな物とデジタルな物は互いに独立した存在でした。
そんな中で起こる議論と言えばアナログとデジタルはどちらが正しいのか、便利なのか。アナログな物は廃れるのか、デジタルな物はどう発展するのか。そのような考えばかりでした。
しかし技術の発展はまったく異なる考え方を導きます。
つまりアナログとデジタルが混ざり合い、その境界線がどんどんあいまいになっていくということです。
インターネットの接続がどんどん当たり前になっています。そして使い手の知らないところで物はインターネットのデータを利用し最適化されていきます。
この流れを怖いと感じる人もいるでしょうし、おもしろいと感じる人もいるでしょう。それは人それぞれです。
しかしクラークの3法則の
「高度に発展した技術は魔法と見分けがつかない」
という言葉を実現しつつあるのがIoTであるということは言えると思います。