iPadタッチャーとは?
iPadをはじめタブレット端末が普及した昨今、障害者のIT支援の現場でもタブレットが活用されることが多くなってきました。
それに伴い、タブレットにスイッチを接続したいというニーズも出てきます。
そのニーズを満たす機器の一つにiPadタッチャーがあります。
※著作権の関係か、正式には「i+padタッチャー」という名称ですね。
iPadタッチャーはタブレットをスイッチで操作できるようにする機器の1つです。
iPadタッチャーの構造
本体はこのような感じです。ぺたぺたした先端部をiPadやタブレットの画面に貼付けると、その部位をスイッチ入力できるというものです。
取り付けるとこのような感じです。
例えば、iPadのカメラを起動しシャッターのところにiPadタッチャーの先端をぺたっと。
するとスイッチでiPadのカメラのシャッターが押せて写真が撮れます。
身体障害によりデジカメを扱えない、iPadを指でタッチできない方も、この方法なら自分で写真を撮るということができてしまいます。
他にもアイディア次第でいろいろな使い方がありそうです。
障害者のIT支援における「iPadタッチャー」の位置づけ
iPadタッチャーの長所はなんといってもそのシンプルさと価格の安さです。
先端部分を画面にくっつけることで、そこをスイッチでタッチできるという1回使えば誰でもわかるシンプルさ。
また、iPadタッチャーの価格は3000円弱。
タブレットなどのIT機器にスイッチをつなぐための機器は値段が1万円以上することも珍しくないです。
iPadタッチャーはそのような障害者支援のための機器の相場から見れば明らかに安いです。
その一方で、
iPadタッチャーはシンプルさ故に使い手のアイディアや技量が試される機器でもあります。
iPadタッチャー自体は画面の1か所をスイッチでタップできるようにする機械でしかありません。
これをどのように使うか、応用できるかが重要です。
カメラアプリで写真をスイッチで撮ってもいいし、
iPadの標準設定からできる障害者用設定である「スイッチコントロール」を活用してもいいでしょう。
いずれにせよ、
障害のある方を支援するのは機械ではなく最終的には人のアイディアだということです。
まとめ
iPadタッチャーはタブレットをスイッチで操作できるようにする機器の1つです。
価格は3000円くらいで障害者の支援機器としてはお買い得なほうだと思います。
iPadタッチャーはシンプルさ故に使い手のアイディアや技量が試される機器でもあります。
障害のある方を支援するのは機械ではなく最終的には人のアイディアです。
ぜひ活用していきたいですね。
参考資料
『i+padタッチャー(ラミネートアルミ無しタイプ)』(アシステック・オンラインショップ)2018年11月17日検索