前回までの記事でスイッチインターフェースの仕組みと作製について考えていきました。
前回の記事:タブレット用スイッチインターフェース自作8.「作製ポイント」
ではこの機器を障害者のIT支援の現場でどう活用するか。
今日はそれについて考えます。
【例1「カメラ」】
以前の記事で少し紹介しましたが、カメラアプリでシャッター部分につけて使う方法があります。
肢体不自由などにより普通のカメラのシャッターが押せなくても、これなら写真が撮れそうです。
【例2「音アプリ」】
画面をタッチすると音が出るアプリに取り付けて。
比較的重度の知的障害の方などに。因果関係の学習などに役立つかもしれません。
【例3「スキャン操作」】
スイッチコントロール機能によりスキャン操作。
1スイッチでiPadを操作できます。
「設定」から「アクセシビリティ」へ。「スイッチコントロール」にて。
【例4「 VOCAとして」】
声の録音再生アプリやそのほか音声が再生できるアプリを使えばiPadやタブレットはVOCAとして活用できます。
補足記事:VOCAとは?
【例5「特定の動作を記憶させて」】
iPadには画面操作を記憶させる機能があります。
たとえば右から左に指を滑らせる、左右交互にタッチするなど。
アセスティブタッチにて設定できます。
詳しい方法は割愛。(「設定」の「アクセシビリティ」から)
動作を記憶させて使えば遊びの幅が広がります。
例えばスワイプさせて遊ぶゲームなど。
【まとめ・・・】
いろいろ書きましたが、結局はアイデア次第。
日々「この人にはどんな使い方がいいだろう」と考えていくことが大切だと思います。
今回作製したインターフェースは特定の部位をスイッチでタッチできる機器です。
しかしながらスイッチコントロールや一部アプリなど、タッチする場所にこだわらない使い方もできます。
シンプルな機器ですが使い方は無限大。
あなたのアイデア次第です!
まとめ記事:タブレット用スイッチインターフェースを自作する