タブレットなどのタッチパネルの仕組みは「静電容量方式」という電荷の変化を感知する仕組みです。
※この記事は前回の記事の続きです。前回のはこちら。
補足記事:タブレット用スイッチインターフェース自作2.「タッチパネルの仕組み」
指など電荷に影響を与える物質なら、電荷の動きに変化を与えてタッチパネルを操作できます。
普通の手袋をした指や割りばしでは操作できません。
【指以外でタップするには?】
では、指以外にどんなもので操作できるでしょうか?
電気を通す物質と考えるとわかりやすいかもしれません。
例えば、理科の時間に使った「銅線」があります。電気工作でよく使う電気を通す線です。
試しに銅線を30センチ以上の長さに。画面に触れる部分はある程度の面積が必要なので、導電スポンジ(電気の流れを妨げないスポンジ)を1センチ四方くらいで切り、銅線の先端につけます。
※導電スポンジがない場合は、薄い銅板などでも先端は代用できます。銅板はシート状やシール状のものが100円ショップにもあったりします。
この状態でスポンジがタブレット画面に触れると、画面が反応します。
セロテープなどで充分スポンジと画面をしっかり密着させましょう。ただし画面とスポンジが接する部分はセロテープやごみが挟まらないように注意します。
※導電スポンジがうまく画面にくっつかない場合はアブトロニックなどの電気を通すプニプニペタペタしたパッドを使ってみてください。
【銅線を使うポイント!】
銅線で画面が反応するためのポイントは
1.画面に触れる面積
2.銅線の長さ
です。
画面に触れる面積は、先ほど触れたように導電スポンジで調整します。導電スポンジはアマゾンなどで検索すれば扱っています。
続いて銅線の長さです。
画面が反応するためにはある程度の電荷の変化が必要です。
銅線は長くすればするほど当然銅線の表面積は大きくなり電荷も多くなります。
よって画面の反応に必要な分の電荷を含む銅線の長さにする必要があります。
銅線の種類や状況によりますが、30センチ前後は必要と思います。
お使いの銅線やタブレット画面を使って、銅線の長さや導電スポンジの大きさを検証しましょう。
関連記事:タブレット用スイッチインターフェース自作4.「スイッチで操作するための考え方」
まとめ記事:タブレット用スイッチインターフェースを自作する