脳性麻痺などに伴う重症心身障害児者や肢体不自由児者の活動においてスイッチを使うことがあるかもしれません。
スイッチの用途は主に
・パソコンやタブレットなどのIT機器の操作
・操作しにくいおもちゃの操作
・ナースコールや環境制御装置の操作
などが考えられます。
また特別支援教育においてもスイッチは良い学習道具となりえます。
【スイッチの種類】
そのようなスイッチの中で最も使う機会が多いのが押しボタンスイッチだと思います。
スイッチもいろいろな種類があります。
紐を引っ張るタイプや足でけるタイプ。
その中でもやはり一番使うのは手で押すタイプのスイッチでしょう。
補足記事:スイッチの種類
【ジェリービーンスイッチツイスト】
ジェリービーンスイッチツイストは商品名であり、押しボタンスイッチの中で最も有名なスイッチの一つです。
特別支援教育現場やそのほか療育現場でもよく使われています。
ジェリースイッチツイストは掌サイズの押しボタンスイッチです。
【ジェリービーンスイッチツイストの特徴】
押しボタンスイッチには様々な物があります。
それらと比較してジェリービーンスイッチツイストには以下の特徴があります。
・高い入力感度
・スイッチの色を変えられるパーツが付属している
・別売だがオプションパーツが豊富
【高い入力感度】
ジェリービーンスイッチの一番の特徴は高い入力感度です。
つまり弱い力でもスイッチが反応するということです。
重症心身障害児者にとってはスイッチを押すための力が非常に弱いことがあります。
そのようなときに弱い力でも反応できるジェリービーンスイッチは頼もしいです。
しかしながら、逆に不随意運動が激しかったり力が強すぎると間違ってスイッチを押してしまい誤操作の可能性もあります。
そのあたりは支援者の見極めが必要です。
【パーツが変えられる】
ジェリービーンスイッチは本体から押す部分のボディがはずせます。
押す部分は4色付属していて、色を変えることができます。
色は赤・青・緑・黄です。
【オプションが豊富】
ジェリービーンスイッチは関連する器具も豊富です。
設置する際に便利なアームに対応しているので意思伝達装置の操作時などは便利です。
【短所】
比較的性能が良いジェリービーンスイッチですが短所もあります。
それは価格が高いこと。
2017年1月時点で9,310円
スイッチ一つの値段としてはなかなか高額です。
もちろん他のスイッチと比較して値段に見合う性能はあるのですが・・・
【まとめ】
いずれにせよ特別支援教育や障害者のIT支援において押しボタンスイッチがあると何かと重宝します。
押しボタンスイッチはいろいろありどれを使っても基本はOKです。
大切なのはその人に合うかどうかやアイディア自体なので。
しかし初心者でどれを選べばいいかわからないという場合はジェリービーンスイッチを選ぶのが無難であることも確かです。
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