世の中には暗黙のルールがあります。
アスペルガー症候群や発達障害を持つ人にとってはこの暗黙のルールを気づき理解することが難しい場合があります。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)において暗黙のルールを理解することは重要です。
【車のこと】
社会人になると車を持つ人もいるでしょう。
誰かの車に乗せてもらうこともあるでしょう。
友達や恋人、家族と車で遠出をすることもあるでしょう。
車は私達の生活にとって非常に身近な存在です。
車についてもマナーや暗黙のルールが存在します。
【交通ルールは守る】
当たり前ですが、交通ルールは守るべきです。
車は使い方によっては自分や人の命を奪うとても危険な物です。
そんな車の扱いにおいてルールを守れない人は、他人から恐怖を伴う引かれ方をします。
アスペルガーや発達障害の傾向がある人は、ルールを厳密に守りすぎて人間関係がぎくしゃくすることがあります。
しかし車に関してはルールはしっかり守ってOKです。
ウインカーはあげましょう。
踏切の前では一旦停止。
一時停止は一時停止しましょう。
「誰も見ていないから」「どうせ電車や車は来てないから」とルールを怠ってはいけません。
【けれども法定速度は・・・】
しかしながら、唯一法定速度が微妙です。
誤解のないように言うと、
法定速度は1kmでもオーバーすれば交通違反です。
これは変わりません。
しかし、世の中全ての道路が24時間監視されているわけではありません。
そのためか法定速度より少し速い速度でみんな走っています。
法定速度ぴったりに走っているとしばしば車の流れを妨げることになる場合があります。
取り締まりがあっていないところでは+10~15kmくらいで周りの車の流れに合わせるか、路肩に避けて先に車を行かせましょう。
これは決して法定速度より少し速く走りましょうと言っているのではありません。
少しくらいなら捕まらないと言ってるわけでもありません。
世の中というのは取り締まりがあっていないところでちょっとみんなルーズにしていて、
そのルーズさに合わせないと流れが妨げられることがあるという話です。
【高速道路で何km出してる?】
車の暗黙のルールがわかってない人は主に2種類分けられます。
一つは制限速度ぴったりに走るルール厳守型
もう一つは見てないところでルール違反多発の隠れ違反者型
隠れ違反者型は交通ルールを破ることを「かっこいい」とか「合理的」とか思っています。
でもそれは勘違いです
あなたは高速道路を時速何kmで走っていますか?
速度制限区間でない場合、一般に高速道路の最高速度は80km。
だいたいみなさん80~100kmくらいで走っているのが一般的。
しかし時折140kmくらい出している車がいます。
明らかに危険ですし、周りも引いてしまいます。
先ほど書いた通り、車は命に関わります。
そのルールを守れない人、危険な運転をする人は、
「この人の車に乗りたくない」と思われるのです。
【その車は業務だから仕方がない】
それが違反かどうかは別として、
車は制限速度よりちょっと速く走っているのが世の中です。
その中でも制限速度をおおむね守って走っている車があります。
それはトラックや企業のロゴは入っている車。
これらは会社名がわかるため荒い運転はできません。
あなたがプライベートで乗っている車と仕事で運転している彼らは立場が違います。
ですのでもしトラックなどがあなたの前をあなたより遅く走っていてもいらいらするのは筋違いです。
【安易に他人を乗せない】
車を持つと、家族以外に友達や会社の人を車に乗せることがあるでしょう。
車に誰かを乗せるということは一緒に事故に会うリスクがあるということです。
あなたの車に乗っているときに一生残るかもしれない怪我を相手は負うかもしれません。
もちろん誰も車に乗せないというのも融通が利かない印象を与えるので臨機応変にはする必要があります。
しかしリスクを頭に入れることは大切です。
過剰に誰かを車に乗せてあげる必要はないです。
【安易に車を貸さない】
同様に人に自分の車を貸すこともリスクが伴います。
さらに他人であるその人はあなたの車の保険には入っていないでしょうから万が一事故に合ったときは非常に困ります。
大きな事故でなくとも、もし車が壊れるようなことがあったらどうしましょう?
友人とお金を払う払わないの話をするのは気まずいものです。
基本的には自分の車を人に貸したり運転させたりするものではありません。
同様に人の車を安易に借りたい運転するものでもないということです。
【もしも人を乗せるなら】
基本的には人を自分の車に乗せることは万が一の事故のときのリスクが伴うので注意が必要です。
しかしながら状況によってはやはり人を乗せることもあるでしょう。
そのときは状況に配慮しながらの対応をしましょう。
人を乗せるときは特に
その人が恐怖感を覚えないスピードで走りましょう。
制限速度はそれよりちょっと早いくらいならだいたいの人は大丈夫です。
取り締まりがないから、急いでいるからといってスピードを出し過ぎると相手は困ります。
<その他の暗黙のルール>
【暗黙のルール辞典】世の中には、こんな「暗黙のルール」があるんだよ。