いろいろな暗黙のルール

【暗黙のルール辞典】大人になるとゲームは勝ち負けより雰囲気

公開日:2017年2月2日

世の中には暗黙のルールがあります。
アスペルガー症候群や発達障害を持つ人にとってはこの暗黙のルールを気づき理解することが難しい場合があります。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)において暗黙のルールを理解することは重要です。
 
 
 
【勝負の勝ち負け】
中学や高校時代、運動の部活に入ると多くの人が勝ち負けを意識します。

部活に限らず私達は子供の頃からさまざまな勝負事に直面します。

子供時代、先生や親から言われるのはだいたいが
全力を尽くすこと。
真剣に取り組むこと。

しかしそれは常に正しいわけではありません。
 
 
 
【勝ち負けより雰囲気】
青年期や大人になると、勝ち負けにこだわるよりも雰囲気を大切にすることが重要になってきます。

勝負に勝てることも大切ですが、
コミュニケーションを上手くとれることも同じかそれ以上大切です。

これは「手を抜く」とか「ふざける」とか「真剣にしない」とかそういうこととは微妙に違います。
優先順位に「勝ち負け」だけでなく「コミュニケーション」が入ってくるということです。
 
 
 
【みんなが楽しめるように】
例えば社会人サークルなどでスポーツをしている人もいるかもしれません。

サークルの雰囲気にもよりますが、
基本は真剣に取り組みつつも周りとコミュニケーションをとることは重要です。

負けたとき露骨に悔しがったり勝ったときに露骨に喜んだりすると不自然です。

同じチームの人がしたミスを真剣に指摘するのは関心しません。

初心者にあまり技術的な指摘をしすぎると煩わしいです。

みんなが楽しめることが大切です。
 
 
 
【勝ち負けばかりじゃない】
カラオケには得点機能がついていますが、これにこだわりすぎる人がいます。

みんなで楽しく歌えればいいのです。

点数にこだわると、歌に自信がない人が歌いにくくなります。

そもそも勝ち負けじゃないことに勝ち負けや優劣を入れ込む必要はありません。
 
 
 
【熱量はそれぞれ違う】
社会人サークルでのスポーツにせよその他の趣味の集いにせよ、やる気というのは人それぞれです。

やる気は人それぞれでいいのです。

真剣に取り組みたい人もいれば
楽しめればいい人もいます。

その活動自体が好きな人もいれば、
誰かといるから楽しい人もいます。

その場の雰囲気を見るのです。

雰囲気を読むのが苦手な人は、以下を参考に。
 
 
 
【真剣勝負の雰囲気】
上達する、勝負に勝つことが目的の最も真剣な雰囲気です。

このときは勝ち負けを意識して自分の全力を尽くしましょう。

趣味でスポーツをやってる方なら試合などがこれに当てはまるでしょう。
 
 
 
【だいたい真剣】
スポーツにせよ習い事にせよ、それなりに上手な人が多い状況です。

技術的に最低限のことはできないと場になじめません。

会話もその活動に関するものになりがち。

あまり初心者感やレクリエーション感を出すと浮いてしまうでしょう。
 
 
 
【レクリエーション型】
「みんなで何かをしよう」ということが発端の活動です。

運動にせよなんにせよみんなで楽しむことが目的で、初心者・経験者関係ありません。

コミュニケーションを大切にすることが優先です。

はじめてそのグループでやるスポーツやアウトドア。
その他イベントはこれにあたります。

勝ち負けにこだわったり知識をひけらかしたりせず、
初心者に優しくみんなで楽しみましょう。
 
 
 
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