自分語りは恥ずかしい
世の中には人の話を聞いていると見せかけて、自分の話題に持っていく人がいます。
世の中には人のことを話していると見せかけて、自分のことを話したい人がいます。
そういう人は「自分語り」と言われがちです。
人の話を聞くときは聞き手に徹し、その人のことはその人自身が語ればいいです。
自分の話を聞いてもらえるというのは気持ちがいいことですが、自分語りをしていると「めんどくさい人」と思われて人は離れていきます。
人が離れていけば、結果として人に話を聞いてもらえる機会が減ります。
自分語りに気をつけ、謙虚に、相手との言葉のキャッチボールをできる人が、巡り巡って「人に話を聞いてもらえる人」になります。
自分語りの例
話を聞くと見せかけて自分語り
人の話を聞くとみせかけて自分語りをする人は典型的なパターンです。
例えば
Aさん「おいしいお店知ってる?」
Bさん「この前言った駅前の○○ってお店のケーキがおいしくて」
Aさん「そうなんだね。でもケーキなら△△ってお店もおいしくて、私そこの店長と知り合いなんだけど、そこの店長さんは実家が農家でだから果物がすごく新鮮で・・・」
のように、
相手の話をダシにして自分の話をするような人です。
人を紹介すると見せかけた自分語り
人を褒めたり紹介することで自分語りを挟み込む人もいます。
Aさん「Bさんはね、すごく優秀なんだよ」
Cさん「そうなんですね。すごいですね」
Aさん「この前のプロジェクトの書類もすごくまとまっていてね。そのとき俺は思ったよ。『ああ、こういう人を器量がある』っていうんだなぁってね。年下ながら俺は尊敬してるんだよ。俺が同じ年齢の頃はそれこそ仕事終わって飲みに行くことしか考えてなかったからなぁ。まあそれも・・・・」
他人のことを語っていると見せかけて、次第に自分の主観の話をし、そして自分の話題に持っていっています。
さらに、Bさんの話題なのにBさんに全くしゃべらせていません。
自分の方向性に持っていこうとする
結局自分の関心のある話題に話を持っていこうとする人も、ある意味で自分語りではないでしょうか。
Aさん「このプロジェクトは○○と△△どっちの案がいいと思う?」
Bさん「○○がいいと思います。新し試みですし、うまくいけばコストも抑えられそうですし
Cさん「私もそう思います」
Dさん「○○であれば前の会社で少し経験があります」
Aさん「○○はなかなか良さそうだな。ただこの件に関しては先方との前例もあるから△△も捨てがたいんだ。△△なら以前に俺も経験があるから指揮もとれると思う。みんなは△△についてメリットやデメリットは何か思い浮かぶか?」
全体としては○○の案に進みそうなのに無理やり△△の話題に話を戻しています。
だったら最初から「どっちがいい」と聞かなければいいのにと周囲は思ってしまいます。