1. 他人に気安く見せてはいけないものがある
他人に気安く見せてはいけないものがあります。
その人が信用できるかどうかとか、
自分が別にいいと思うかどうかとか、
そういうこととは微妙に関係がなく、
一般的に、「これは他人にわざわざ見せる物じゃないよね」というものがあります。
何を人に見せるべきではないのかというのは一種の暗黙のルールであり、あまり言葉ではっきりとは教わらないものです。
今日はそんな他人に気安く見せてはいけないものを考えます。
2. 預金通帳や給与明細
通帳や銀行のカードの類いは、わざわざ見せるものではありません。
通帳にいくらお金が入っているかということは、あまり人には言わないものです。
なぜでしょう?
お金というのは本来数値化できないものを数値化できたような錯覚をさせるからです。
例えばお給料。
人間の価値はお給料の高さだけで決まるわけではありません。
けれど、その人が高いお給料をもらっているとわかると、なんだかすごい人のように錯覚します。
自分の貯金額、貯金通帳、給与明細や保険。
車や家の正確な金額や自分や家族の年収。
そういったことは伏せておくくらいがいいです。
3. プライベートな部分
プライベートな部分をなんでも見せることが常に適切とは限りません。
例えば身体の部分。
裸を気安く人に見せるべきではないことは多くの人が知っていることかもしれませんが、大人になるともっと微妙な身体の部分でその人の常識がわかります。
口の中などは基本的に人に気安く見せるべきものではありません。
また、裾をめくって、脚や腰、お腹などを見せることも気をつけた方がいいです。
「花火大会に行ったら蚊に刺されてしまって」
といった話題で衣服に隠れている身体の部分を見せることがあるかもしれませんが、そういうことは相手との関係性を考えた上でやります。
大して仲良くもないのに、衣服に隠れている身体の部分を気安く見せると、女性だと男性に勘違いされたり男性だとセクハラ扱いされるかもしれません。
4. おわりに
他人に気安く見せてはいけないものがあるということは、
気安く見てはいけないものがあるということです。
人間関係には距離感があって、
何を気安く見せて何を見せてはいけないかといのは状況によって変わってきます。
あの人は見せている、あの人は見せてくれたではなくて、
自分と相手の関係性を考えながら何を開示し何を伏せておくかを考えます。
このように考えると、暗黙のルールとは周りを見ることではある一方で、
暗黙のルールとは他人に左右されずその場の状況から自分の頭で判断しないといけないものでもあります。