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回転寿司は何歳から?
回転寿司って何歳くらいから連れて行っていいものなのでしょう?
最近の回転寿司はお寿司以外のメニューも豊富です。
そのため何を頼むかにもよりますし、子供のアレルギーの有無などにもよるでしょうが、強いて目安を挙げれば
回転寿司に行くなら早くて3歳頃、より無難にしたいなら8歳前後くらいが考えられるでしょう。
以下、もう少し詳しく。
「回転寿司は何歳から?」の根拠
離乳食の完了と外食の関係
厚生労働省から離乳食に関する資料が公開されています。
これには各方面の文献を基に、離乳食の時期や月齢に応じたメニューが記載されています。
この離乳食のガイドラインによると、
離乳食が完了するのは1歳半頃です。
しかしながら、「離乳食が完了する」とは「大人と同じ食べ物をじゃんじゃん食べさせていい」ということではありません。
「離乳食が完了する」とは咀嚼といった食事に関する口腔機能が最低限獲得され、母乳ではなく食物だけで1日に必要なエネルギーを摂取できる状態を指します。
とは言うものの、離乳食が完了すると一般に野菜をすりつぶしたような離乳食ではなく大人と同じような食べ物(薄味で)を少しずつ食べることができるようになります。
一般的に回転寿司のお店には離乳食のメニューはありません。
このように考えると、
回転寿司チェーン店のメニューで飲食をしようと思ったら少なくとも1歳半以降であることが予想できます。
生魚は何歳から?
先述の通り、離乳食が完了しても、すぐに大人と同じ物をじゃんじゃん食べさせていいわけではありません。
では、具体的にお寿司は何歳から食べさせていいのでしょう?
お寿司を食べるということは、つまり生魚を食べるということです。
政府機関である食品安全委員会がフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の資料を公表しています。
これによると、種類にもよりますが、
おおむね生魚は3歳未満のお子さんの摂取は避けるように促しています。
つまり、生魚のお寿司を食べるなら少なくとも3歳以降が無難です。
子供の免疫系の成長
生魚の摂取は少なくとも3歳以降のほうが無難なようです。
これが最低ラインと仮定できます。
さらに踏み込んで考えてみます。
お寿司やお刺身を幼い子供が食べる上で何かと心配なのがお腹をこわしたりアレルギーを起こすなどの面ですね。
人間の体は何歳くらいで成人と同じになるのでしょうか?
環境省の調査によると、胃の消化吸収機能自体は生後数カ月で成人レベルに達するそうです。
さらに小腸の長さが成人レベルになるのが4歳頃。
また、アレルギーなどに関わる免疫系は7~8歳あるいはそれより遅い時期に成人と同等になります。
以上のことから、8歳以降は子供の体の機能もずいぶんと大人に近づいている印象を受けますね。
年齢別、回転寿司での過ごし方
これらを踏まえ、年齢別に、具体的な回転寿司店での過ごし方を考えていきます。
0歳~1歳半頃
粉ミルクや離乳食などを持参しましょう。
離乳食がない飲食店ではお店の物を食べることは難しい時期です。
1歳半か2歳頃~3歳未満
サイドメニューであるうどんや果物を中心に食べます。
メニューを選ぶことで外食が可能ですが、まだ生のお寿司は避けましょう。
どうしても食べるならかっぱ巻きや(アレルギーがないなら)卵など。
子供用の離乳食など持参せず、お店にあるもので対応できるのは2歳前後くらいからです。
3歳頃~8歳頃
生魚のお寿司を食べさせてもいい頃になってきます。
ただし本人の体調をよく見ながら。
ちなみ8歳頃とは小学校の2、3年生に相当します。
8歳以降
ほぼ大人と同じように回転寿司のメニューを利用できるようになってきます。
自由に好きなメニューを食べられる時期です。
まとめ
回転寿司はいろいろなサイドメニューが豊富です。
生魚などを避けてうどんなどうまくメニュー選択すれば2歳前後から一緒に食事を楽しめるでしょう。
ただし一緒に生魚のお寿司を食べるなら3歳頃を目安に。
成人と同じ免疫機能を有する8歳以降ならより安心して食べることができるでしょう。
しかしながら、子供の成長には個人差があります。
アレルギーの有無なども人それぞれです。
あくまで参考程度にとどめ、本人の状況を第一優先で判断しましょう。
その他の記事
参考資料
『フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、水産物を食べることについて勧告及び提言を発表』(食品安全委員会)2018年4月30日検索
『小児の脆弱性の要因』(環境省)2018年4月30日検索