カルタは何歳から?
子供がカルタをできるのは何歳頃からでしょう?
場にランダムに置かれた絵札。
読み手が文章を読み上げ、
その文章の内容を聞きながら絵と頭文字をヒントに札を取っていく。
昔からある言葉を使った遊びの1つです。
個人差はありますが、
カルタができるのはおおむね5歳頃です。
カルタと子供の発達
子供の発達を見る検査に、
津守式乳幼児精神発達質問紙
というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
上記によると、
子供用のカルタを自分で取ることができるようになるのは5歳頃と考えられています。
カルタと言葉の発達の関係
カルタは文章を理解し絵と合致する札を取ることが建て前にはなりますが、
実際は文章の頭文字と絵の頭文字を当てはめて素早く取ることがほとんどでしょう。
そのため、
カルタを遊ぶ場合は
文字が読めることと
文章の最初の文字がわかること
が必要になってきます。
「文章の最初の文字がわかる」とは、
例えば
「朝起きたらおはようの挨拶」
という文章であれば、
最初の文字は「あ」ですね。
大人にとっては当たり前のように感じますが、
言葉や文章の最初の音を抜き出せるというのは、それなりの言葉の発達が必要です。
この音を抜き出せる力を「音韻意識(おんいんいしき)」と言います。
一般的に、音韻意識は4~5歳頃に芽生えます。
文字を読み始めるのもこの頃であり、
カルタができる時期は読字の発達と音韻意識の発達が密接に関わっています。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
カルタができはじめるということは、読字と音韻意識の発達の芽生えの時期でもあります。
この時期はしりとりなど他の言葉遊びも徐々にできはじめる時期です。
子供の文字の読み書き能力はは親の関心ごとの1つですが、
文字の習得には
読んだり書かせるだけでなく、
言葉遊びを通して音韻意識の発達を促すことも大切です。
補足記事