テレビやスマホは1日何時間?
子供がテレビやスマホの動画を見る場合、1日1時間、多くても2時間以内にとどめるほうがいいと考えられます。
WHO(世界保健機関)や日本小児科医会などの情報を参考にすると、子供がメディアに触れる時間は1日あたり1時間ないし2時間以内が望ましいという見解が見られます。
これはテレビやYouTube、そのほか動画コンテンツの合計の視聴時間を指します。
子供が1日1時間程度で動画視聴に満足できる生活習慣を整えることが子育てでは大切です。
親は動画を見せすぎている?
近年は「発達障害」という言葉をよく耳にしたり、ネットでいろいろな情報を得ることができるようになりました。
「もしかしたらうちの子は発達障害なのか?」
「保育園の他の子と比べると、うちの子は発達が遅れていないか?」
そんな不安を抱く親御さんもいます。
その一方で、
スマホの動画を子供に長時間見せている家庭も少なくありません。
動画ばかり見ていては、当然子供は他者と関わる機会は減り、成長に必要な刺激は減ります。
発達の遅れの原因が全て動画の見過ぎというわけではもちろんありませんが、
その子その子の個別で見ていけば、やはり長すぎる動画視聴は子供の成長にとってマイナスなことが多いです。
子供の発達を促す第一歩は、適切なメディア習慣の確立です。
動画を見ないとおとなしくならない子供
外食中や何かの待機時間に、スマホを見せないとおとなしくしてくれない子供がいます。
親としてはスマホを見せたくないけれど、どうしても騒がしくなるから仕方なく動画を見せている親御さんもいるかもしれません。
全ての家庭がそうではありませんが、中には
おとなしくしないから動画を見せるのではなく、
安易に動画を見せるからおとなしくする習慣が作れていない子もいるでしょう。
当然、1度動画を見せれば、別の機会に「また見たい」となります。
そうなれば、1回目より2回目のほうが動画を見せずに場を収めることが難しくなります。
そうやって習慣が重なって、子供にとって「動画を見るのが当たり前。そうじゃないなら騒ぐ」という図式ができあがってしまいがちです。
この習慣を崩すのは容易ではありません。
しかしどの時期にせよ、
そういった安易に子供をスマホでおとなしくさせることに、どこかで踏みとどまらなければどんどんそれが習慣化してしまいます。
おわりに
子供に動画を見せるなら、できれば1日1時間以内にとどめたいものです。
そのためには、ある程度は見る時間・見る番組を絞る必要があります。
漫然とテレビやYouTubeを見ていたら、1時間はあっという間ですし、「まだ見たい」と見たりないでしょう。
「○○の番組を1つ」や、「この時間から○○時まで」というように最初に約束事を決めるほうが親と子の双方がルールを共有できます。
なんとなく「もう終わりにしなさい」では納得できないでしょう。
テレビにせよスマホにせよタブレットにせよ、家庭の親子共通のルールを設けることが大切です。