「子供にスマホを与えるな」?
「子供にスマホを与えるな」と言う大人がいて、
子供にスマホを見せたり使わせたりするのが良くないという風潮がありますね。
けれど結局のところ、
道具や情報は使い方の問題で、単にスマホ自体を「良い」「悪い」の2択で判断することはできないでしょう。
よく言われるのが、
スマホでゲームや動画をしていると、人とコミュニケーションをとらなくて、柔軟な人間性が養われないというもの。
それが本当かどうかは別として、
「子供にスマホは良くない」と極論で答えてる時点で、柔軟な見解ではないですよね。
子供にスマホを使わせるか使わせないかではなくて、本当に大切なのは「使うときはどう使うか」ということです。
IT機器と子供と世界の事情
WHO(世界保健機関)が「ゲーム障害」を精神疾患として認定しましたね。
ゲームやインターネット、パソコンやタブレットやスマホ。
IT機器に触りすぎることはやはり考えものですね。
一方で、仕事でもプライベートでも、LINEを使うことは多いです。
SNSやインターネットを使う上でのリスク管理は大人だけでなく未成年の内から知っておいてほしい面もありますよね。
また、日本のサイバーセキュリティー大臣がパソコンもろくに使えないということが一時期ニュースで話題にもなりました。
日本のITスキルと言うかITリテラシーの低さも問題になっています。
しかしながら世の中を見ると、一説では
世界の航空会社の売り上げよりも、フェイスブックの売り上げのほうが高いそうです。
これからの世の中で働いていく上で、ITを使った仕事がいかに重要でウエイト占めているかがわかります。
変化が著しいこの時代です。
子供達がIT機器にどのように触れていくべきか簡単に答えは出せない時代になってきました。
育児放棄のような極端な与え方は避けるべきなのはもちろんですが、
一方で子供をただただITから遠ざけるのも建設的ではないような気がします。
おそらく我が子のことと道具の性質の双方を理解して、柔軟な対応を大人がとってあげないといけないのでしょう。
子供がスマホを見る時間
WHOの「5歳未満の子供の運動、座った姿勢での行動と睡眠ガイドライン」によると、
1歳児に対するスマホやテレビでの動画視聴は推奨していません。
さらに日本小児科医会による「子どもとメディア」の問題に対する提言によると、
テレビは2歳以降に1日2時間以内を推奨しています。
まとめ
道具や情報は使い方の問題で、単にスマホ自体を「良い」「悪い」の2択で判断することはできないでしょう。
子供にスマホを使わせるか使わせないかではなくて、本当に大切なのは「使うときはどう使うか」ということですね。
子供をただただITから遠ざけるのではなくて、
我が子のことと道具の性質の双方を理解して、柔軟な対応を大人がとってあげないといけないのでしょう。
例えば使う時間や長さを決めて、ネットの便利さや危険性を教えながら活用していきたいものです。
その他の記事
参考資料
『テレビ視聴時間の長短が幼児の生活習慣に及ぼす影響』(小児保健研究)2018年1月6日検索
『「子どもとメディア」の問題に対する提言』(日本小児医会)2018年1月6日検索
『New WHO guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age』(WHO)2019年5月16日検索