給食費を無償化する自治体
福島県郡山市が、令和5年度から市立小学校の給食費が無料となります。
同市はすでに市立中学校の給食費を無償化しており、これに小学校も加わる形となります。
福島県に限らず、各都道府県で給食無償化の地域は見られます。
解説
ニュース記事より
福島県郡山市で、今年度から市立小学校の給食費が無料になる。28日の臨時議会で関連予算が可決・成立した。同市ではすでに市立中学校の給食費は無料にしており、市内小中学校の給食費の完全無料化は県内主要市では初めて。
市は臨時議会に提案した補正予算案の中で、関連費用約8億7300万円を計上し、全会一致で可決された。市立小に通う約1万4700人の給食費が全額公費でまかなわれる。
市は、昨年度の第3学期分の給食費を無料にしていた。今回は国の地方創生臨時交付金を活用し、今年度1年間分の給食費を無料にする。物価高騰で生活が苦しい子育て世帯の負担軽減を目的としている。
「郡山市が公立小中学校の給食費を無料化へ 県内主要市では初」(朝日新聞デジタル)より引用(2023年4月29日閲覧)
所見
義務教育期間でも意外と学校に通うのにお金が必要というのは、実際に子育てを行うときに改めて気づく人も多いのではないでしょうか。
もちろん高校・大学と比べれば状況は異なりますが、意外と小学校・中学校でも親の「手出し」はあるものです。
小学校で言えば絵具セットや裁縫道具などの用品。
そして給食費。
用具や給食は結局のところ「いらないなら払わないで済む」オプションではなく、子供が学校に通う上でほぼ確実に必要なものとなります。
そのような「学校生活においてほぼ確実に子供に必要で、手出しが必要なもの」が無償化されるのは少子化の日本において有意義な取り組みの1つではないでしょうか。
給食費の平均月額は小学校の場合4,000~5,000円程です。
このため給食費が無償化すれば年間4~5万円程度の経済的負担が軽減されることが予想できます。