子供が待てるのは何歳から?
子供が待てるのは何歳頃からでしょう?
お父さんやお母さんが今手が離せない。
そんなときに「ちょっと待って」と言う。
子供はその場で待っていてくれる。
個人差はありますが、
「待つ」という行為は3歳前後から習慣がつきはじめ、
おおむね6歳頃には外出先で親がその場を離れても一定時間その場で待つことができるようになってきます。
「待つ」ということ
「待つ」というのは大切なスキルです。
大人でも待つというのは退屈なものですね。
しかし、待つことによって得るものは特に幼児期には多いです。
「待てる子」と「待てない子」を想像してみましょう。
外出先で上手に待てる子は、お父さんお母さんも助かります。
だから自然と気軽に外出できたり、新しい場所を経験する機会が増えます。
一方で、「待てない子」との外出はなかなか大変ですね。
このように、「待てる子」「落ち着きがある子」というのはそれだけで大人と共に何かを経験できる機会が増えます。
そしてその経験でさらに成長するという好循環に入っていきます。
また、大きくなって何か成果を出すために今ひたむきに努力するという行為もある意味「待つ」行為であるともとれます。
「待つ」という行為は自分を高めるため理性的に行動する土台となるスキルです。
「待つこと」と子供の発達
そんな「待つ」というスキルは、先述の通り理性的な行動の上に成り立ちます。
「待つ」ということができるのは何歳頃からなのでしょう。
これは判断が難しいところです。
なぜなら「待つ」という行為は状況や待つ長さによって難易度が変わるからです。
しかしながら、一般的に子供は3歳前後になると
「あとで食べようね」という言葉に応じたり、自分の主張を妥協して相手の主張を飲んでくれるような行動が見られはじめます。
このように、
3歳前後は他者と譲歩し合いながら相互的なやりとりを学んでいく時期です。
そして子供の発達を見る検査であるKIDS乳幼児発達スケールによると、
6歳頃になると「ここで待っててね」と頼むと15分くらいは待つことができるとされています。
おわりに
一般的に子供は2~3歳頃に躾の類いが入りはじめ、習慣化していきます。
そして6歳頃になるとずいぶんと理性的な行動をとることができはじめます。
しかしながらこれらはあくまで目安であり、実際のところはその子自身の発達のペースにもよるでしょう。
特に、何かと物騒な昨今ですから、外出先などで子供を一人で待たせるような状況はできれば控えておきたいものです。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧