アレルギーが気になる食品

温泉卵や半熟卵は何歳から食べさせていいのか?~子供の発達と食品安全~

公開日:2019年4月4日


 
 

温泉卵や半熟卵は何歳から?

温泉卵や半熟卵は何歳くらいから食べさせていいものなのでしょう?

アレルギーなどがある場合は基本は医師の指示に従います。

アレルギーがない場合、あくまで目安ですが
温泉卵や半熟卵を食べるなら2歳以降が無難かと思います。

以下、もう少し詳しく。

 
 
 

卵とサルモネラ菌

そもそも子供に卵を食べさせることに躊躇する理由は何か?

卵を食べさせることに不安になる背景には「アレルギー」と「食中毒」が考えられますね。

アレルギーは先述の通り医師の指示に従いましょう。

そして、卵による食中毒で考えられるのはサルモネラ菌です。

このように考えると、
温泉卵や半熟卵にサルモネラ菌の感染リスクがどのくらいあるかが要点になってきますね。

一般的に、
サルモネラ菌は約70℃の温度で1分間以上加熱することでほぼ死滅します。

つまり一般的な衛生管理と調理方法で調理した加熱した卵でのサルモネラ菌感染のリスクは低いわけです。

ゆえにサルモネラ菌感染が心配なのは生卵の摂取です。

では、温泉卵や半熟卵は「生卵」なのか「加熱した卵」なのか?

これは調理過程によります。

先述の通りサルモネラ菌は約70℃の温度で1分間以上加熱することでほぼ死滅します。

つまり、
加熱する時間が短かったり温度が低い調理過程の半熟卵や温泉卵、あるいは調理過程がわからない半熟卵や温泉卵は、サルモネラ菌の状況がわからないため生卵と考えておいたほうが無難ということです。

 
 
 

生卵は何歳から?

厚生労働省の離乳食のガイドラインによると、
「過熱をした卵黄」の摂取は特にアレルギーがない場合は生後7,8カ月頃から徐々に行われます。

一方で、農林水産省によると、
2歳以下のお子さんの生卵の摂取は避けるように注意喚起しています。

やはり加熱した卵と生卵では摂取する時期が異なるようですね。

 
 
 

まとめ

以上のように、温泉卵や半熟卵はその調理過程によって「生卵」とも「加熱した卵」とも捉えることができます。

生卵の場合、2歳未満のお子さんは摂取を控えた方がいいです。

このように考えると、
温泉卵や半熟卵は少なくとも2歳以降の摂取が無難かなと考えられます。

 
 
 

その他の記事

 
 
 

参考資料

『Ⅱ離乳編』厚生労働省)2018年1月6日検索

『小児の脆弱性の要因』環境省)2018年4月30日検索

『卵による食中毒に注意しましょう!』農林水産省)2018年5月11日検索

『食卵によるサルモネラ食中毒の現状と対策』J-STAGE)2018年5月11日検索

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