思春期の親子関係で心掛ける3つのこと
- 子供との愛着関係を絶たず、親が思春期の子供を支えることの重要性を知る。
- 対等な関係性でコミュニケーションを取る。
- 子供の自立を促しながらも、子供が辛いときは支える安全基地である。
思春期は人間関係が徐々に親から友人・恋人へとウエイトが変化していく時期ではあります。
しかし親子関係と友人関係は隔絶されているわけではありません。
子供が助けを必要としたときは支えることができ、なおかつ「子供扱い」しない絶妙な塩梅が必要と言えるでしょう。
解説
思春期は親子関係を縦から横へ
思春期の子供を持つ親は、親子関係を「縦の関係」から「横の関係」にシフトしていくことが重要と考えられています。
「縦の関係」とはまさに上下関係のことです。
「親と子」「大人と子供」「育てる側と育ててもらっている側」という上下関係です。
思春期はこの「縦の関係」を、対等な人間関係である「横の関係」にシフトさせていきます。
思春期の親子の衝突や親への反抗の背景は様々ですが、「親と子の見解の不一致」が原因であることが多いです。
つまり上下関係を前提とした頭ごなしの会話ではなく、あくまで互いを別々の人間として尊重した対等な話し合いが重要と言えるでしょう。
親の接し方が与える思春期の子供への影響
思春期の子供に対する親の関わり方は重要です。
思春期の子供に適切に関わることは、子供の心身の健康を支え、多動・不注意・攻撃行動を抑え、数年後の子供の適応力にも影響を及ぼすと考えられています。
具体的には以下のような配慮・心がけが有意義です。
- 日常生活で子供の態度に関心を示す
- コミュニケーションを取って理解を深める
- 子どもの気持ちに配慮する
- 自立・成長を促進する態度を示す
参考資料
石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧