クアルトが強くなるために

クアルトはアブストラクトゲームであると言え、合理的な判断を重ねていくことが勝利につながると考えられます。
アブストラクトゲームとは、運の要素がなく、ルールが明確で、ゲームに必要な情報が全て公開されているようなゲームのことです。
クアルトはその性質上、「これさえやれば絶対勝てる」という単純な必勝法はないですが、ゲームを少しでも上手に進めるコツを挙げていきたいと思います。
クアルトのコツ
対立する属性のリーチを作らない
クアルトは「どの駒を渡しても相手が勝ってしまう」いわゆる「詰み」の状態になるとほぼ負けが確定します。(相手がそれに気づかないというパターンで逃げ切れる可能性もありますが)
このため「詰み」の状態を作らないのは重要です。
クアルトでは対立する属性で2つのリーチが発生しないように気をつけます。
例えば「高い」駒ですでにリーチがある状態で、「低い」駒でもリーチを作ってしまったら「詰み」になります。
次の番に相手は高い駒でも低い駒でも列を揃えることができるからです。
このように「高い」駒でリーチがあるなら「低い」駒のリーチを作らない。
「穴あり」でリーチがあるなら「穴なし」でリーチを作ってしまわないなどの慎重さが必要です。(色・形も同様です)
相手をリーチにさせる
相手の番でリーチを作らせることで、自分が列を揃える確率が上がる場合があります。
同列において自分が3個目の駒を置いてしまうと、場合によってはそこがリーチになり相手が次に勝つ可能性が上がってしまいます。
逆に場にリーチがなければ、とりあえず自分が負けることはありません。
序盤はすぐにリーチを作るより2個揃っている場所を増やして相手がリーチを作るよう誘導したほうが、自分が列を揃えるチャンスが増えるでしょう。
リーチ潰し
リーチ(駒が3つ揃っている)のところにあえて列が揃わない駒を置き、可能性を潰していきます。
これにより自分が追い詰められたり相手が駒を揃える機会をなくし、「負けにくくする」ことができます。
ただしリーチ潰しは「負けにくくなる」戦略であると同時に「勝つこともできない」戦略です。
リーチ潰しを行うと必然として「引き分け」が多くなるため、ゲーム展開としてはやや「おもしろくない」ものになってしまう可能性もあります。
参考資料
『クアルト』(“PLAY Department Store)2024年1月7日閲覧