サイコロがわかるのは何歳から?
子供がサイコロを理解するのは何歳頃からなのでしょう?
双六などでお馴染のサイコロ。
出た目を見て、その目が「1」なのか「2」なのか自分でわかるのはいつ頃からなのでしょう。
個人差はありますが、
サイコロをがわかるのはおおむね5歳頃です。
サイコロと子供の数概念
一般的なサイコロは、目が数字ではなく●の数で表わされていますね。
サイコロをがわかるには、基礎的な数の概念が必要になってきます。
目の前にある物が、何個なのか。
こういった数の概念の芽生えはおおむね3歳ないし4歳頃から始まります。
当然、数は多い方が数えることが難しくなります。
まずは1~3個程度が最初のステップ。
そこから5個前後が次のステップ。
そして10個あるいは20個くらい数える段階が次のステップといったところです。
このように、子供の数概念の発達を見る際は3個前後、5個前後、10個前後と段階ごとにチェックしてあげます。
一方で、30個・40個となってくるとキリがないのであまり重要視しないことが多いです。
数が大きくなりすぎると、もう「数える」というよりは「足す」という足し算の概念に移行してくるからです。
サイコロの理解と子供の発達
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
上記によると、
サイコロの数がわかるのはおよそ5歳0カ月相当の発達であることがわかります。
当然ながら、サイコロを理解するにはそもそも5個前後の数を数える力が定着していないといけません。
サイコロの理解は、5個前後の数を数える力の応用問題と言えます。
おわりに
サイコロやおはじき、お手玉など昔からあるおもちゃは子供の発達を促す上でけっこう役に立ったりします。
道具やおもちゃは使いようで、大切なのはその着眼点やアイディアだったりします。
サイコロの場合は数を数える練習や、ランダムに出てくる数字に対応できるメンタルのトレーニングになったりします。
小さい頃は、「こうじゃなきゃヤダ」という気持ちの波も多いので、「『6』がよかったけれど『1』が出たから仕方がない」という気持ちの切り替えの練習につながります。
最後になりますが子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
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参考資料