ソーシャルスキルトレーニング(SST)関連

ソーシャルスキルトレーニング(SST)における機能的アセスメントの重要性|子供の発達

公開日:2025年9月2日


 
 

SSTにおける機能的アセスメントの重要性

 ソーシャルスキルトレーニング(SST)において、機能的アセスメントを行うことは重要と考えられます。

 つまり、その子にどのようなソーシャルスキルトレーニングを行うかを客観的に評価することは大切であるということです。

 また機能的アセスメントに際した考え方としては、行動分析学における三項随伴性の枠組みを用いることが挙げられます。

 
 
 

解説

ソーシャルスキルトレーニングにおけるアセスメント

 対象児に対してどのようなソーシャルスキルトレーニングを行うか。
 それは当然ながらその子に合ったものであり、客観的な評価・分析によって選定されることが望ましいでしょう。

 つまりソーシャルスキルトレーニングの標的スキルの選定には、アセスメント(評価)が重要です。

 アセスメントに際しては客観的な問診票やテストバッテリーがあるといいでしょう。
 加えて、そもそも客観的な評価を行うための考え方・枠組みも必要です。
 指導者自身がアセスメントに必要な思考・考え方を持っていなければ、テストバッテリーやトレーニング方法を活かすことはできないからです。

 ソーシャルスキルトレーニングの機能的アセスメントは、問題行動の生起や維持・習慣化に影響を及ぼす背景を三項随伴性の枠組みにて考えていきます。

 
 

アセスメントの枠組み

 三項随伴性の枠組みとは、「先行事象」「問題行動」「結果事象」の三項で対象児の問題行動を分析する方法です。

 例えば級友を不必要に「つつく」問題行動がある児がいるとします。
 この児について三項随伴性の枠組みで考えると、

「級友が隣にいるが関わり方がわからない」(先行事象)
  ↓
「級友をつつく」(問題行動)
  ↓
「級友が(拒否感という形で)注目する」(結果事象)

という間違った関わり方が考えられます。

 ここから、(正しい方法で級友に注目を向けてもらうため)「友達への話しかけ方・会話への入り方」がソーシャルスキルトレーニングの内容として考えられます。

 このように、機能的アセスメントを行った上でソーシャルスキルトレーニングの内容を選定することは、問題行動の低減も促すことが期待できます。

 
 
 

参考資料

半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧

岡島純子、谷晋二、鈴木伸一(2014)『通常学級に在籍する自閉性スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練 : 般化効果・維持効果に焦点を当てて』(一般社団法人 日本認知・行動療法学会)2025年8月26日閲覧

『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧

-ソーシャルスキルトレーニング(SST)関連

テキストのコピーはできません。