実行機能

ストップシグナル課題とは?|非認知能力と実行機能の評価

公開日:2023年1月31日


 
 

ストップシグナル課題とは?

 ストップシグナル課題では、課題中に任意の刺激が出たときのみ行動を中止します。

 実行機能に関する評価的な課題の1つであり、抑制機能を見る課題と言えます。

 GO/NO-GO課題に類似した課題と言えるでしょう。

 
 
 

解説

課題の内容

 ストップシグナル課題は文献によって微妙に内容が異なります。

 オーソドックスなものの1つとしては、車の絵や三角(▷)の記号を使った形式です。

 被験者の目の前には刺激が呈示される画面と左右に1つずつボタンがあります。

 画面に車の絵が呈示されたら車が向いているほうのボタンを素早く押します。

 この作業の中で、ランダムに停止マークが呈示されます。このときのみ被験者がボタンを押さない、つまり行動を停止させないといけません。

 
 

聴覚刺激を用いた方法

 ストップシグナル課題では聴覚刺激を用いた方法をもあります。

 例えば画面に提示されたものを「生物」か「非生物」かできるだけ速く分類していきます。

 その中で刺激音(ピープ音など)が鳴ったときのみ分類作業を停止します。

 
 

課題意図の解説

 ストップシグナル課題では任意の作業に十分慣れてからストップ試行を入れていきます。

 冒頭で述べた通りストップシグナル課題は実行機能における抑制能力を見る課題です。

 また、ストップ試行で聴覚刺激を用いる場合は、視覚刺激との比較もできる点は興味深いと言えます。

 
 
 

GO/NO-GO課題とは?

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索

『幼児期の非認知能力と実行機能の関連における研究の現状と課題』(北海道教育大学学術リポジトリ)2022年12月25日閲覧

『質の高い遊びとは何か?』(一般社団法人 日本保育学会)2022年12月25日閲覧

『新しい学習指導要領等が目指す姿(教育課程企画特別部会 論点整理)』(文部科学省)2022年12月25日閲覧

『幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会(第2回)配付資料 第1回会議の主な意見等の整理』(文部科学省)2022年12月25日閲覧

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