【目次】 [close]
1才からのかっぱえびせんは食べさせていいのか?
「1才からのかっぱえびせん」は1歳から食べさせてもいいですが、わざわざ食べさせるほどの優先順位もないのではと思います。
1歳の子供が食べることを想定して作られた「1才からのかっぱえびせん」は当然ながらそれ相応の配慮はなされています。
個人差はあるでしょうが、離乳食の後半あるいは完了に至っている1歳頃であれば、「1才からのかっぱえびせん」を咀嚼し食べることは十分可能でしょう。(ただしアレルギーがある場合はこの限りではありません)
しかしながら、お菓子はあくまで嗜好品。
お菓子は手軽ではありますが、優先順位の高い食べ物ではないと考えます。
解説
1才からのかっぱえびせんの対象年齢
「1才からのかっぱえびせん」を製造しているカルビーのホームページによると、「1才からのかっぱえびせん」を食べ始める年齢は商品名通り1歳頃からとされています。
ただし「湯ざまし(一旦沸騰させたお湯を冷ませた水)と一緒に」「必ず見守って」などの促しもされています。
「1才からのかっぱえびせん」は通常のかっぱえびせんよりも薄味となっています。
子供の食事面の発達
一般的に離乳食は生後5,6か月頃から開始され、1歳後半頃に完了します。
このため1歳前半は離乳食の完了前、1歳後半は離乳の完了直後ということになります。
離乳の時期の食べ物は素材の味を活かした薄味が基本であり、離乳が完了してもしばらくはその傾向は続くでしょう。
多忙な育児の中で、スナック菓子は常温保存できる便利な食べ物です。
また、子供は一度に食べることができる量が少ないので、必然的におやつが必要になります。
しかしながら、例えば小さなおにぎりを作っておく、おやつにサツマイモなどを使うなど加工品ではなく素材を活かした食べ物での食育をまずはチャレンジしたいものです。
これは栄養面だけでなく、お菓子ばかりを欲しがる生活習慣を予防する意図もあります。
「1才からのかっぱえびせん」は(アレルギーがなければ)1歳から食べても問題はないでしょうが、「お菓子はほどほどに」という気持ちを念頭に置きたいところです。
エビ(海老)は何歳から?(アレルギーについて)
参考資料
『カルビー商品は何才頃から食べられますか?』(Calbee)2022年10月12日検索
『授乳・離乳の支援ガイド(2007)』(厚生労働省)2020年7月25日検索
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索
『食物アレルギー』(厚生労働省)2020年7月21日検索
『食物アレルギー診療ガイドライン2016』(日本小児アレルギー学会)2020年7月21日検索