妥当性の種類と違い
妥当性とは、測定したいものを測定できているか(的外れな検査になっていないか)という観点です。
検査の精度において、妥当性は信頼性と同様に重要です。
妥当性は大きくは以下のように3つに分類されます。
- 基準関連妥当性:すでにある基準と矛盾しないか
- 構成概念妥当性:概念の定義がちゃんとされているか
- 内容的妥当性:適切な内容が含まれているか
さらに細かく分類した場合も見ていきます。
解説
基準関連妥当性
- 判別的妥当性:正しく物事をAとBに分けられるか
- 予測的妥当性:その検査で先のことを予測できるか
- 併存的妥当性:すでにある基準と矛盾しないか
例として、「糖尿病のリスクがあるかどうかわかる検査」で考えてみます。
糖尿病とリスクのある患者に検査をするときちんと陽性と出て、そうでない人は陰性と出る。(判別的妥当性)
その検査で陽性の人は、そのままだと確かに将来糖尿病になる。(予測的妥当性)
医師の診断と一致する。結果が食い違わない。(併存的妥当性)
構成概念妥当性
- 収束的妥当性:相関が高い、すでにある検査との比較
- 弁別的妥当性:相関が低い、すでにある検査との比較
例として、「糖尿病のリスクがあるかどうかわかる検査」で考えてみます。
すでにある、同じ着眼点を持つ糖尿病リスク検査と相関が高い。(収束的妥当性)
認知症リスク検査と相関が低い。だからこの検査はちゃんと(認知症ではなく)糖尿病について調べることができているのではないか。(弁別的妥当性)
内容的妥当性
- 表面的妥当性:印象として妥当と思えるか
- 理論的妥当性:専門家が見て理論的に妥当と思えるか
例として、「糖尿病のリスクがあるかどうかわかる検査」で考えてみます。
患者がこの問診に答えていて、「確かにこの項目に合致すると糖尿病のリスクがありそうだな」と思える。(表面的妥当性)
専門家が見て、「この検査は理論的には確かに糖尿病のリスクを検出できそうだ」と思える。(理論的妥当性)
信頼性・妥当性の詳しい解説
参考資料
『妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年6月18日閲覧


