摂食嚥下障害の評価

ASAPとは?|摂食嚥下障害の評価方法

公開日:2020年9月8日


 
 

ASAPとは?

ASAPとは、簡易的な摂食嚥下障害の評価方法の1つです。

「Assessment of Swallowing Ability for Pneumonia」の頭文字を取って「ASAP」とされます。

言語聴覚士(ST)によって作成された評価方法です。

 
 
 

ASAPの解説

ASAPは摂食嚥下障害の評価方法の1つです。

ASAPの特徴は主に2つあります。

1つは実施が非常に簡便でわかりやすい点です。

摂食嚥下に関わる7つの項目をそれぞれ4段階ないし3段階で評価します。

構成自体もシンプルですが、各項目の判断基準も比較的明確でわかりやすい表記となっています。

また実施に特別な道具もいらない点も実施のハードルが低いと言えます。

2つ目の特徴は、
評価がそのまま食事場面のヒントにつながる点です。

多くの摂食嚥下障害の評価は、

食べることや飲み込むことといった「機能評価」と、

どういった食事を食べるべきかという「食事形態の評価」が別々になっています。

ASAPはざっくりとではありますが、
評価の結果から経口摂取の進め方の目安がわかるようになっています。

 
 
 

ASAPの実際

ASAPはマニュアル・スコアシート共にネットで閲覧することができます。(リンクは参考資料をご参照ください)

ASAPは各項目を4ないし3段階で評価し、それぞれの点数を出し、合計します。

このあたりの手順は同じく摂食嚥下障害の検査であるMASAに似ています。

ASAPは合計点によって重症度が決まり、

・食事開始推奨 (常食)
・食事開始推奨 (水分のみトロミ)
・調整食・姿勢調整で食事開始推奨
・食事開始は勧められない 少量の摂取

のいずれかの結果になります。

 
 
 

おわりに

ASAPはシンプルな検査ではありますが、
摂食嚥下障害の現場をおさえた非常に使いやすい検査だと思います。

検査結果はあくまで目安であり、患者さんが食べる食事内容は精査が必要でしょうが、それでもアプローチのための客観的な目安になると思います。

 
 
 

参考資料

『Assessment of Swallowing Ability for Pneumonia(ASAP) 日本語版マニュアル』(社会医療法人共愛会)2020年8月22日検索

『Assessment of Swallowing Ability for Pneumonia (ASAP) 日本語版スコアシート』(社会医療法人共愛会)2020年8月22日検索

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