発達性協調運動障害(DCD)と社会的スキルの関係
注意欠如多動性障害(ADHD)の特性と社会的スキルには関係があると考えられます。
一般的に、子供がコミュニケーションや社会性の困難さを示す背景としては自閉症スペクトラム障害(ASD)などをイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかしながら、運動や手先の動き、応用動作が不器用な発達性協調運動障害(DCD)の子供も、社会的スキルの困難さについてリスクが考えられます。
発達性協調運動障害(DCD)の特性が具体的にどういった社会的スキルに影響を及ぼすのか見ていきます。
解説
小学生の社会的スキル
日本LD学会の論文において、発達障害の特性と社会的スキルの関係を調査・研究したものがあります。
この研究では「児童用社会的スキル尺度」にて子供の社会的スキルを評価しています。
児童用社会的スキル尺度では、児童(小学生)の社会的スキルとして「働きかけ」「学業」「自己コントロール」「仲間強化」「規律性」という5つのスキルを挙げています。
(ちなみにここで言う「学業」とは単なる学力・成績ではなく、「授業中に先生や発表者の話を聞く」など学習時の社会的スキルを指します)
発達性協調運動障害(DCD)の特性とこういった社会的スキルには相関があると考えられます。
DCDの特性と社会的スキル
DCDを背景とした微細運動の苦手さは、社会的スキルにおける「学業」と弱い相関があるようです。
先行研究においてもDCDの微細運動の苦手さは学業成績と、粗大運動の苦手さは社会的スキルと関連することが指摘されています。
学校生活では文字を書くことを中心に様々な応用動作が求められます。
これらに苦手さ・困難さを示す子供に対して、細やかな支援を行うことは本人の自信や学校生活の充実につながるでしょう。
児童用社会的スキル尺度とは
参考資料
片桐 正敏, 伊藤 大幸, 村山恭朗 恭朗, 高柳 伸哉, 浜田 恵, 中島 俊思, 上宮 愛, 明翫 光宜, 中井 昭夫, 辻井 正次(2019)『児童・思春期における発達障害特性と社会的スキルとの関係』(一般社団法人 日本LD学会)2024年12月30日閲覧



