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遠隔記憶とは?|簡単にわかりやすく解説

公開日:2022年9月30日


 
 

近時記憶とは?

 遠隔記憶とは、思い出など非常に覚えている期間が長い記憶のことです。

 常に頭の中に意識していなくても、あとから思い出せる記憶のうち、月単位や年単位の時間が経っても覚えている記憶です。

 例えば旅行の思い出などは遠隔記憶に該当すると言えます。

 
 
 

解説

分類や位置づけ

 記憶の分類の仕方はいくつかあります。

 遠隔記憶は臨床神経学における分類の仕方の1つです。

 臨床神経学では記憶を保持時間(覚えておける時間)で分類します。

 臨床神経学における記憶の分類は以下のようになっています。

  • 即時記憶
  • 近似記憶
  • 遠隔記憶


 このうち遠隔記憶は保持時間が最も長い記憶です。

 
 

遠隔記憶の定義や特徴

 即時記憶・近似記憶・遠隔記憶は保持時間の長さで分類したものですが、それぞれの保持時間の長さに厳密な定義はありません。

 しかしながら、冒頭で述べたように臨床像としては個人の生活史が遠隔記憶に該当するため、おおむね数か月や数年単位の保持時間が予想できます。

 ただし、近時記憶も遠隔記憶も他の認知作業の干渉を受ける点は同じです。

 つまりどちらの記憶も何か別のことをする際に一旦頭の中から消えますが、思い出すことができます。

 保持時間の厳密な定義がなく、干渉の有無も同じであるため近時記憶と遠隔記憶は分類がやや難しい面もあります。

 また似たような概念で「長期記憶」がありますが、こちらは心理学上の分類なのでそもそも基準が異なります。

 
 

遠隔記憶の例

 遠隔記憶の例としては、先述の通り個人の生活史が挙げられます。

 旅行の思い出や冠婚葬祭の記憶、子供時代の記憶や家族との思いでなどが該当するでしょう。

 
 
 

その他の記憶の種類

即時記憶とは?

 
 

近時記憶とは?

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索

『記憶とその障害』(一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)2022年8月15日閲覧

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