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誤嚥性肺炎 とは?~摂食嚥下障害と予防~

投稿日:2019-12-14 更新日: 2019-12-14


 
 

誤嚥性肺炎とは?

「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」とは、唾液や食物など本来は気管に入るべきでないものが入り、肺が炎症を起こすことです。

食べ物や飲み物を上手く摂取できない障害を「摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)」と言います。

摂食嚥下障害などにより食べ物を誤嚥し、ムセや咳き込みがある。
こういった自覚症状のあるものを顕性誤嚥。

そして、
神経系の関係からムセが起こらなかったり、寝ている間に唾液で誤嚥するなどして自覚症状がないものを「不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)」と言います。

このように、
誤嚥性肺炎はその過程に自覚症状があるものもあれば、ないものもあるので注意が必要です。

 
 
 

誤嚥性肺炎のメカニズム

人間には食道と気道があります。

食道は胃につながっており、食べ物が通る道です。
気道は肺につながっており、空気が通る道です。

食道と気道の入り口の切り替えがうまくいかず、食べ物や唾液が肺に入ってしまい炎症するのが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎の治療は抗菌薬などの薬物療法が中心になります。

そして、再発しないために誤嚥を予防することが大切になってきます。

具体的には、食べやすい食べ物を検討するなど食事環境を再検討します。

また、口腔内が不衛生だと誤嚥性肺炎のリスクが高まるので、口腔内を清潔に保ちます。

食事前に口の体操をするなども有意義です。

 
 
 

誤嚥性肺炎の実際

厚生労働省の調査によると、
日本人の疾患別死亡原因の第3位は肺炎だそうです。

また、高齢者の肺炎のうち7割以上が誤嚥性肺炎と言われています。

このように、誤嚥性肺炎は日本人の健康において非常に注意すべき存在であり、その重要度は高齢者に関しては特に増します。

誤嚥性肺炎の厄介な点はまず、咳き込みがないなど自覚症状がないケースがあることです。

さらに、誤嚥性肺炎は再発しやすい傾向もあります。

また、食べ物をうまく摂取できない「摂食嚥下障害」に伴う誤嚥性肺炎の場合、食べ物を誤嚥しているわけですから栄養が充分に摂ることができず、体の免疫も落ちるという悪循環になってしまいがちです。

 
 
 

おわりに

例えば誤嚥のしやすさは食材によっても異なると言われてます。
一般的には水分のようにすぐに口の中に流れ込んでしまうものは誤嚥しやすいです。

誤嚥性肺炎は治療も大切ですが予防も大切です。

そして予防のためには正しい食事習慣の知識、とりわけ摂食嚥下障害に関する知識や意識が大切になってくるでしょう。

 
 
 

参考資料

『誤嚥性肺炎』(厚生労働省)2019年12月11日検索

『誤嚥性肺炎』(日本呼吸器学会)2019年12月11日検索

『超高齢社会における誤嚥性肺炎の現状』(J-STAGE)2019年12月11日検索

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